こんにちは。音楽を活用して

幸せな園づくりをサポートするStepの山本です。


新年度に向けて進学するお子さんのご家族は

そろそろ教材やその他必要な物の準備に

追われていらっしゃる時期ではないでしょうか・・・?


ある時、スーパーで

お母さんと年長さんの男の子と3歳位の妹が

お買い物をしている時の会話が聞こえてきました。

 

何かの理由で

男の子がぐずっていたのですが

お母さんがその様子を見て

 

「〇〇くん

  それじゃ小学1年生にはなれないね~。

   もう机もランドセルも

  お店に返さなきゃいけないね~」

 

と言っていました。


追い打ちをかけるように

 

「机は〇〇ちゃんが

   1年生になった時に使えるから

   ○○ちゃんにあげようかな~」

 

とまで・・・。

 

詳しくは分かりませんが

キッカケは男の子が話した事を

お母さんが「そうなんだね~」

受け止めてあげれば

それで男の子は満たされて完結したお話のようです。


もし男の子が間違っている事を言っていたら

一旦受け止めた後に、

「〇〇でもいいんじゃない」

方向転換すれば良かっただけのようでした

 


ところがお母さんが

男の子が今、一番楽しみにして

夢と希望を膨らませている


「小学生」になれない・・・


という言葉。

 

更に、今、目の前にある机やランドセルを

取り上げてしまわれる・・・

 


机に至っては

まだ必要のない妹の物になる・・・

 


私は聞くともなしに聞こえてきたその会話に

とても胸が痛みました。

 

その男の子の希望

お兄ちゃんとしてのプライドは一瞬にして

崩れ落ち泣いていました・・・。

 


お母さんは軽い冗談や

戒めのつもりかもしれませんが

この男の子は言葉をそのまま受け止め

6歳児なのに自分の人生に

絶望感が生まれてしまったのです。

 

もし後でお母さんが笑いながら

「バカね~冗談よ~。泣かなくていいよ~」

と言っても

既にその時、傷付いた感情は脳に刻まれ

自己肯定感は一気に下がります。


さらにダメ出しで

「バカね~冗談よ~。泣かなくていいよ~」

の言葉で

 

男の子は心傷付いた自分自身を否定され


「傷付いた自分はバカなんだ」


とまた誤ったデータが刻まれます。

 


正直、私はその男の子を

黙って抱きしめてあげたい気持ちに

なりました・・・。


いつも通り、家族3人での

楽しいお買い物中なのに・・・。


お母さんの言葉に

その男の子はどれだけ胸が

痛んだ事でしょう・・・。

 

現代は色んな情報が飛び交い

子育ても子どもも親も幸せになる為に

必要な事がたくさん発信されています。

 

ところが残念ながら

まだまだ我が子も自分自身も

ネガティブのループから

抜ける事が出来なくなる

仕組みを作ってしまっている親がいるのです。

 

正直、私自身も

同じ事をしていた時期がありました。

 

今、思うと本当に未熟な親で、我が子に対し

申し訳ない事をしたと思っています。

 

また、実は似たような会話は

今回初めて聞いた話ではなく

幼稚園や保育園の降園後、

遊んでいる子ども達を横に

和になって話しているお母さんからも

聞こえてくる話題なのです・・・。

 

ただ、このお母さんもそうやって育てられ

自分が育った感覚しか知らない為、

今回のような発言になった事は

理解しなければいけませんよね。

 

以前もお話しましたが、

私自身も含め

 

「自分は完璧な子育てをやっている」

 

または

 

「自分は完璧な子育てをやりきった」

 

と胸を張って言える親は

全国の割合で言えば10%にも満たないでしょう。

 


だって親自身

常に失敗自己との葛藤を繰り返し

勉強しながら親業の修行中の身なのです。

完璧でなくて当たり前

 


中には自分が育てられた結果

出来上がった自分自身の育ちから見つめ直し

我が子には同じ思いをさせたくない・・と

傷付き、苦しみながら

長い長い移行作業中の親も

たくさんいる事でしょう。

 

ここで、ちょっと想像してみましょう。

 

もしあなたがが新しい職場に入る前、

緊張と不安でナーバスになっている時

 

「あなたにはその仕事は無理だよ」

 

「やる前から結果は分かっているから辞めなさい」

 

と言われたらどんな気持ちになるでしょう・・・?

 

仕事以前の所で

あなたの自身の人格を否定されているような

気持ちになり

大人でも深く傷付き、

やる気が無くなりますよね・・・。

 

「園児から学童」

に移行するのは

小学校から中学校への進学

高校から大学への進学

とは全く違います。

 

「小1プロブレム」


「小1の壁」


「小1ショック」


また


「中1ギャップ」


「高1クライシス」

 

など昔は存在しなかった

色んな言葉が生まれています。

 

皆さんも十分ご理解されているかとは思いますが

この中で大人が一番理解しなければいけないのは

 

園児から児童への移行に伴う

メンタリティやストレス

体調の変化ですね

 

間違っても大人が率先して

 

小1年から

 

「他者評価の為に頑張る子ども」

 


を作る事が無いようにしたいですね。

 

我が子が生まれてきた時は

 

「生まれてきてくれただけで幸せ」

 

と思っていたはずなのに・・・。

 

「親業」

子どもと並行して共に親業学校で進学し

新しい環境で色んな事を学んでいくのですね。

 

今回に関連した内容はまたお話したいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

明日もきっといい日になりますように✨

 

 

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