こんにちはStepの山本です。
昨日はこのブログでも初めて保護者対応についてお話ししましたが、
もう少しお話を続けたいと思います。
保育園の場合は保護者の殆どが働いていて
若い先生からすると社会人としては先輩ばかりです。
でも国家資格として
「保育士」
の視覚を持っているので
「プロとして資格があるから子ども達を任せている」
と思っている保護者がたくさんいます。
厳しい表現になりますが、
保護者はいろんな環境で多くの人と関わりながら仕事をし
いろんな考えや生き方を持った人がいる事を見て感じながら、
毎日、実践で仕事の厳しさを感じ
コミニュケ―ション能力のトレーニングを積まれているという考え方も出来ます。
それに反し、実は私も含め、
教育業の仕事はある意味閉鎖的で関わる人も限られていると厳しい意見もあります。
どんな仕事も社会貢献をしながら
それぞれが頑張っているのですから
どちらが「良い・悪い」はありません。
またどちらが「上・下」もありません。
しかし、私自身も指導業のみでなく
様々な所に出向いて勉強をしたり
色んな業種の方に会って話しを聞いていると
先程お話しした「教育業の仕事は閉鎖的・・・」
という意見も正直、全否定は出来ないとも感じています。
スポーツ・楽器・勉強・料理・・・
何事も経験や回数には適いません。
そういった事を踏まえた上で
ここから保護者とのコミニュケ―ションに自信が無いと思っている先生方に向けて
いくつかポイントをお話ししてみたいと思います。
今回は子どもの発育について悩んでいる
保護者への対応について。
保護者は「〇歳なのに〇〇が出来ない」と
クラスの周りの子や育児書・インターネットからの情報と比較して
自ら必要のない不安を作る事があります。
発達に関しては、必要以上に比較し過ぎない事が一番ですよね。
それぞれ全員が同じ身体で生まれ、
同じ環境で育っている訳ではないので違っていて当たり前。
顔や身長、髪質だってそれぞれで、
それが一人一人の個性を作っているのですから。
また国の指定する検診で必要な時期に
これまで何百人と子ども達を診てきた
プロの保健師に診てもらって問題がなければ、
本来は心配する必要はありませんし
逆に気にし過ぎる事が子どもにとってマイナスになる事もありますよね。
ただ、ここで保護者に
この話をそのまま伝えると
保護者の我が子に対する思いを全否定する事になります。
若くて第一子を預けている保護者ならな尚更ですよね。
ここでも先生自身は保護者に
ただただ「保護者の気持ち」を聞きましょう。
「お母さんの気持ち、分かりますよ」
「同じお悩みの保護者もいらっしゃいますよ」と・・・。
そして「お母さんは〇〇が気になるんですね」
と保護者の気持ちを言葉で表現し保護者自身に認知してもらいましょう。
これを「メタ認知」というのですが、
人は一度冷静に「メタ認知」が出来ると
感情の部分が減って冷静に判断する力が上がるようになっています。
ここまできた後、先程お話しした
・検診では問題が無いと言われているから自信を持って
・発育はそれぞれ差があって当たり前
・保護者が感覚だけで「ウチの子は発達が遅れている」
という思い込みで我が子を見る事は
子どもにとってマイナスになってしまう場合がある
という事を伝え、
加えて保護者が知らない園生活で成長している様子を伝えたりし
「焦らず一緒に見守りましょう」
と伝えると保護者の不安も随分解消されますね。
トイレトレーニングも保護者の労力や焦る気持ちは分かりますが
小学生までおむつをしている子はいませんよね・・・。
絶対に先生方がやってはいけない対応は
「あはは、お母さん、考え過ぎ~」
と安易に一笑してしまう事です。
先生方は近所のおばさんではありません。
心を育てるプロなのですから・・・。
どんな内容にしても先生としてこれだけは絶対に止めましょうね。
兄弟児も在園し保護者との長いお付き合いで信頼関係があり、
先生の作戦として、その保護者にはそうした対応が
効果的と思って対応する場合は別ですが、
保護者の状況も変わるので作戦としても私はあまりお勧めしません。
「お父さん」 「お母さん」 「会社員」
といろんな肩書を持っていても
悩んでいる時は辛い時で、先生も
「相談してもらえるという事は信頼していただいているんだ」
と受け止めて誠意を持って応えたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日もきっといい日になりますように
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