こんにちはStepの山本です。

 

昨日は先生方に子どもの心を受け止める・・・

というお話をしました。


本日は保護者対応についてお話したいと思います。


私も音楽講師時代からすると沢山の保護者と関わってきました。

 

そこでいつも感じていたのは

 

保護者も子育ては常に悩みを抱えている事と

 

「先生」と呼ばれる事の責任でした。

 

皆さんの中には音楽教室の先生はレッスンの事だけ話してるのでは・・・?

 

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

 

決してそうではありません。


私も以前からレッスンでは楽器を弾けば良いだけではなく

 

「音楽で心を育てる」

という思いがあり、数多くの様々な環境の保護者と

 

メンタル面や幼児期にさかのぼって話をしてきました。

 

ピアノに限らず他のお稽古事やスポーツの

 

指導者も同じ考えの方は多いと思います。

 


個人レッスンだとじっくりと個別に話を聞けるし

 

保護者も話し易い関係性もあってか

 

色んな話を聞き、私自身もたくさんの学びがありました。

 


さて園での保護者対応についてですが、

 

これまでお話ししたように先生方もご存じのように悩める保護者は多いのです。

 


特に若くて園児が第一子で支えてくれる家族や親せきが少ない

 

保護者の悩みは深い場合もあります。

 


また生活のため子どもを育てるために

 

本当はやりたくない仕事を頑張っていて

 

ストレスフルな状況の方もいらっしゃるでしょう。

 


仕事を掛け持ちし生活する事にいっぱいで

 

分かっているのに子育てまで余裕を持って考える事が出来ない

 

ジレンマを抱えた保護者もたくさんいらっしゃるでしょう。

 


降園時の保護者との話はお迎えの時間に遅れないように

 

仕事で疲れながらも渋滞の中

 

急いでお迎えに来た状態での会話かもしれない・・・という事は

 

先生方も心の隅に置いていた方が良いかもしれませんね。


基本的に子ども達や保護者に限らず人と人とのコミニュケ―ションは

 

まず一旦受け止める事、しっかり話を聞く事が一番ですね。

 

 

そして園での様子を伝える時も注意が必要です。

 

ちょっとした言葉で保護者自身が否定された気持ちになったり

 

先生として保護者からの信頼を失ってしまう場合もあります。

 

 

例えば参観日や運動会、お遊戯会などである園児がステージには立てたけれども

 

他の園児と同じように練習した事が出来なかったとします。

 

この後、先生はその保護者とどんな会話をしますか・・・?

 

 

この場合、話のポイントは

 

「出来なかった事」ではありませんね。

 

「出来なかったけど、頑張ってステージに立てた事」ですよね。

 

   

それから例えば園児が鼻水や咳が出ていた時、

 

「病院に連れて行って下さいね」

 

と指示的に伝えると、保育園の場合、保護者によっては

 

仕事があるから病院に連れて行けない場合があるし、

 

健康管理はそれぞれ保護者毎に考えがあるかもしれないし、

 

安易に指示的に話すと誤った受け止め方をされる場合もあります。

 


先生と保護者との立場はあれ

 

お互いに子ども達にとって、より良い環境を作りたいという気持ちは同じです。

 

 

子ども達にとってより良い環境は

 

「保護者の状態」

 

も含まれますよね。

 


先生方からの保護者への対応やアドバイスは

 

子ども達にとってのより良い環境作りにも繋がるのです。

 

 

もしかしたらモンスターと言えるような保護者の担任になるかもしれません。

 

 

先生方も経験が少ない時は保護者からの相談に応える(答えるではなく)事が

 

出来ない事もあるかもしれません。

 


でも、まず最初に先入観や感情は置いておいて

 

一旦、受け止めて話をじっくり聞く。

 

その向き合おうとする気持ちだけで

 

先生と保護者の信頼関係が始まるのです。

 

 


「解決策が浮かばないけど、何か答えなければ」

 

「保護者に問題があるのに上手く伝える事が出来ない」

 

と「〇〇ねばならない」と

 

あまり頑張らなくて良いのです。

 


解決策が浮かばなければ

 

「私も勉強したいので、主任や先輩の先生にも

 

アドバイスをいただいて〇〇ちゃんにとって

 

どうすれば一番良いのか考えますね。

 

少しだけお時間いただけますか?」

 

と応えるだけで保護者には

 

「若い先生だけど一生懸命、我が子の事を責任もって

 

考えてくれているんだな」

 

と先生の熱意や真剣さが十分伝わります。

 

 

 

少ない情報だけで指示、指導をしない。

 

表面だけ「先生」であろうとしない。

 

 

常に何が一番大切かを持っていれば

 

経験と共に保護者からの信頼の高い頼れる先生になれます。

 

 

 

先生の仕事は

 

「精神労働者」

 

とも言われています。


これから経済や雇用が厳しくなり

 

社会人全体にとって、ますます厳しい時代になります。

 


そんな時代だからこそ園児と共に保護者の心も

 

汲み取りながら寄り添う

 

深く温かい心を持った先生

 

なりたいものですね。

 


最後までお読みいただきありがとうございました。

 

明日もきっといい日になりますように✨

 

 

 

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