こんにちはStepの山本です。
全国的に雪が降り今朝は日本中が雪化粧の朝となりましたね。
本日は園児のリズム指導についてお話ししたいと思います。
私は園で園児にリズムを
「体感」してもらいたいので
リズムを叩く時
「タン タン タン うん」
ではなく
「い ち ご うん」
など園児が頭の中で
イメージ出来る物の言葉を言いながら叩かせています。
例えば8分音符4つと4分音符1つの場合、
「タタタタ タン うん」
ではなく
「ようちえん うん」
といった感じです。
園によっては
「リズムは「タン」や「タタ」と言わせて指導すべき」
と否定的なご意見もあります。
でも園児が
「タ」や「タン」
のみの言葉を言いながらリズムを叩いても
「タ」という言葉の連続だけでは平面過ぎて
リズムを感じるには乏しい気がします。
ただ文字を読む事と同じ感覚になってしまいます。
大人でも実際に
「タタタタタン」
と言ってみると、全て母音が「あ」で
音楽的にも弾みが無いのです。
園児がイメージ出来る物の名前を言いながらリズムを叩くと
「感覚的に」
しっかり一つ一つの音を感じる事が出来ます。
そして、何よりも子ども達が
そのリズムを叩く時
「心が弾む」
のです。
音楽的に考えてもリズムは4分音符単体ではリズムとは言えません。
色んな音の長さの組み合わせで
音から音へと時間が弾みながら進むからこそリズムが生まれるのです。
これは音楽的な正論や
「こうあるべき」
という話では無く
園児の気持ちや効果的な側面から考えて
心弾む数え方の方が
リズムを叩く子ども達自身も楽しいし
感覚的に活き活きと弾んだリズムになるのです。
よくお遊戯会や音楽発表会の合奏で
園児がタンブリンやカスタネットを叩く事がありますが、
残念ながらクラス全体の子ども達が活き活きと心弾みながら
楽器を叩いている演奏をあまり見掛けた事がありません。
これは先生の指導が
「きちんと持つ」
「右手で叩く」
など、音楽としてのリズムではなく
お行儀よくする事に重心を置いて指導されている事が
そのまま反映されているからではないでしょうか・・・?
確かにステージマナーとして揃えたり、
姿勢を正しくする事は大切ですが、
「間違ったか?間違えていないか?」
「きちんと揃えて出来ているかどうか?」
ばかりを指摘すると
子ども達自身も
それが一番大切な事と思い意識をするので
先生も子ども達も含めて
たくさんの人が一つの曲を演奏しているのに誰も音楽を感じずに
楽器を叩いて音を鳴らす・・・という状況になってしまいます。
違うんです・・・。
子ども達にはまず
音楽やリズムは
感じさせる事が一番
なのです。
そして楽しくなってきたら
主体的に音楽を演奏してくれます。
そこで修正すべき点があれば
そうやって引き出した後に
「もっとこうしたらカッコいいよ!」と
肯定的に指導
をすれば良いのです。
そうやってクラス全体が
まるで大人のバンド演奏みたいに
みんなで楽しさを共有出来たら
少々間違いがあっても客席で見ている保護者は
その子ども達の心の輝きをダイレクトに感じ取るのです。
「子ども達は本当に心から音楽を楽しんでいるんだな」
と観ている方まで幸せな気持ちになるのです。
年齢問わず音楽の指導は最初に型にはめ込んでしまうと
活き活きとした演奏を引き出す事が難しくなります。
もし先生方がピアノでこの様な
「あれダメ」
「これダメ」
「もっとこうして」
と言った様な指導を受けると
ガチガチになってしまい
易しい演奏も難しく感じ
「音楽」
ではなく
「音が苦」
になるのではないでしょうか・・・?
私自身も子どもが打楽器を叩いた音を聴いただけで
嬉しい
楽しい
寂しい
悲しい
いつもその時の内面を感じます。
私達大人も子どもの頃、ジャンケンで
パイナップルやチョコレート、グリコ
なんでいいながら遊んでいましたね。
あれも立派なリズム遊びなんですよ。
たかがリズム
されどリズム
音楽の力は素晴らしいものです。
技術的なレベルは一切関係なく
これからも心が弾み喜びにあふれる
リズムが叩けるような指導方法を伝えていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日もきっといい日になりますように
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