こんにちはStepの山本です。
「はきものを そろえると 心もそろう
心がそろうと はきものもそろう
ぬぐときに そろえておくと
はくときに 心がみだれない
だれかが みだしておいたら
だまって そろえておいてあげよう
そうすればきっと
世界中の 人の心も そろうでしょう」
長野県円福寺のご住職で藤本幸邦氏の詩ですが、
皆さんも一度はこの言葉を聞いたり
玄関に掲示した物を見かけた事があるかたも多いのではないでしょうか...?
「自分の足元を見なさい」
「自分の行いを見なさい」
と言う意味で、その教えが子どもにも分かるように、
そして、この教えが子ども達にも
習慣として身につくようにと考え
色んな園に伺う機会がありますが、まず教室の前に見るのはくつ箱です。
そしてトイレを見ると園児のサイズに合った
かわいいスリッパがたくさんあります。
そこで
靴の状態がどんな風になっているか・・・?
で、実際に見なくても
園児や先生方の雰囲気を感じ取る事が出来ます。
報道でも流れているように
園の先生方は常に忙しく
園児の危機管理に最善の注意を払いながらクラス全体を一人で見ています。
時間割表はありませんが、一日の保育のタイムテーブルと
おかえりの会の時間や降園時間も決まっている為、常に時間に追われています。
もちろん先生方も靴は揃えた方が良いのは分かっているのですが、
その余裕が無い環境の園は乱れた靴やスリッパを見て
後付けで
「片付けなさい!」
「きちんとしなさい!」
と注意をされています。
これでは子ども達の
自主性
は、いつまでも育ちませんし
クラス全体の
「注意されたから整える」
の繰り返しが終わる事はありません。
第一に先生にも子ども達にも
その労力とストレスがもったいないですし、
毎日同じ事を注意されるという
最悪の習慣化がなされてしまい
その度、先生にも子ども達の脳の中でネガティヴな感情のスイッチが入ります。
子どもは知識が無かったり
間違っていたりしてやっている事は
「何故 そうした方が良いのか?」
を年齢なりに丁寧に理解出来れば(腑に落ちれば)
決してやらされではなく、自律して子ども自身が
「靴を揃えたい」
という気持ちになりますし、
その習慣がつくと周りのお友達が使ったスリッパまで
揃え園児自身が幸せな気持ちになれるのです。
もちろん自己肯定感も向上します。
(補足ですが、ここでの「自律」はあくまでも「自律」で
「自分自身を律する」という意味です。「自立」ではありません)
大人自身も
もし病院や旅館の入り口などに
並べてあるスリッパがバラバラだと、
それを見るだけで心も落ち着かず無意識の内に小さなストレスを感
大人がもしお友達の家に遊びに行き
玄関の靴がたくさん不揃いに置いてあったら
言葉では表現出来ない何かを感じますよね・・・?
靴を揃えるのは物理的にきちんとすべきだからではなく
「自分のやった事を自分自身でしっかり見なさい」
という意味と
物事や人の身体など色んな物は二つの物でバランスを取る様になっていて
その二つをバランス良く使ったり、揃えたりする事で心を整える事になるのです。
「シンメトリー」
という言葉がありますが
これは
「対象」
「左右のつり合いが取れている事」
という意味です。
心理的にもシンメトリーの状態の物を見ると
安定感
安心感
信頼
誠意
を感じるそうで、
逆に考えるとやはり
「アシンメトリー」は
(対象になっていない状態や
左右のつり合いが取れていない状態)
不安定
不安
不信感
不誠実
を感じるという事ですね。
ファッションやデザイン、ヘアースタイルなど
意図的にアシメトリーの効果を考えた作品もありますが
その場合は意図的な表現方法の一つです。
人も
大脳と小脳
右足と左足
右手と左手
右目と左目
耳も鼻の穴も二つ
また
朝と夜
男性と女性(多様化していますが・・・)
風神と雷神
などなど・・・。
全てに意味があるのです。
今回の内容も先生方も保護者の皆さまも
よくご存知の話ですね。
さて
あなたなら周りの子ども達に
(習慣がついていない大人も含め)
どんな風に伝え
身に付けてもらい
心健やかな毎日を送って欲しいでしょうか・・・?
ここが
「教育者」
「人生の先輩」
の腕の見せどころです。
ぜひ、あなたの周りから
少しずつ伝えてみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日もきっといい日になりますように
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