5月はGWもあったので、ちょっと多めの4冊。
「永遠の0」は長編ですが、久々に良い本に出会えた気がします。
特に第二次世界大戦についての知識が少しでもある方にお勧めします!
2013年5月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1698ページ
ナイス数:70ナイス
永遠の0 (講談社文庫)
の感想
感動作。現代に生きる姉と弟が、特攻で散っていった祖父の生涯を解き明かしていく。それに従い、当時の日本国民の大多数、兵士が理不尽な戦いをしていたのかが鮮明になる。太平洋戦争の各戦いことは「戦史」として知っていたが、本作品を読むことで、語られるべき物語が本当は沢山あったことに気付かされた。なぜ、宮部は最後の最後で「死」を選んでしまったのか・・・?もしかすると、当時よりも今の日本人に一番分からないことかもしれない。
読了日:5月25日 著者:百田 尚樹
歪笑小説 (集英社文庫)
の感想
初めて読んだシリーズもの。余計なことを考えず、軽~く読めた作品。中身は短編だが、灸英社を中心に微妙にリンクしながら話は進んでいくので、長編と言っても良いのかもしれない。最後に結果やまとめが無いので、物足りなさも感じるものの十分楽しめた。ところで、出版業界&編集者(特に獅子取)というのは、この本に書かれているような世界であり、職業なのだろうか?
読了日:5月15日 著者:東野 圭吾
バイバイ、ブラックバード (双葉文庫)
の感想
伊坂幸太郎作品の初読書。星野が異星人(?)繭美と五股を清算してから<あのバス>に乗せられるというストーリー。最初、二人の印象は最悪に近いものだったが、5(+1)つのシーンを読むにしたがって抱く印象が変わっていく。個人的には、5つめのシーンがお勧め。おそらく作者の狙いだろうが、ラストシーンは突然終わった感が強く、途中で放り出された感じ。結局、<あのバス>って何だったの?ちょっと自分には合わない作品だった。
読了日:5月11日 著者:伊坂 幸太郎
オレたちバブル入行組 (文春文庫)
の感想
バブル期に銀行マンになった半沢が銀行という不条理な組織の中でもがき苦しみながらも、一矢を報いる痛快ストーリー。実際の銀行の世界がどうなのかはわからないが、著者の元銀行員という肩書から想像するに「遠からず」なのだろう。読んでいくほどに半沢を応援したくなっていくものの、最後にそれを利用して銀行内でのし上がってしまう点は幻滅。結局、他の銀行員と変わらないように思える。
読了日:5月1日 著者:池井戸 潤
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