変わらないこと

あの時の同窓会で美紀と再会してから丸7年が過ぎたな。
相変わらず今でも、色んな意味で人生の手本になっている。
小さい頃はケンカばっかしていたのに、大人になった今では美紀の言うことほど正しいことはない。
そう思う自分がいる。
東京に出てきて色々な出会いや経験をした。
だけど、美紀以上に尊敬出来る人は居ないなって感じる。
美紀ほど物事を平等に判断して生きている人は居ない。
皆どこかで自分の中で都合良く考えて他人と関わり合う。
いや、逆に人はそれが普通なんだよな。
何かを選ぶ時や捨てる時、自分の利益を考えるのが
人ってもんさ。
美紀はそれがないだけ。
まるで神さまか歴史の偉人のような。

美紀には恋愛のことや仕事をこと家族のことなども相談に乗ってもらった。

何年経っても追い付ける気はしないけど。
俺の目にはお前は幼なじみではなく、最高の女性に映っているが美紀は今でも幼なじみだもんな。

きっとそれで良いと思う。
昔は俺の気持ちのせいで困らせてしまったもんな。


美紀はちゃんとお前の目に叶う素敵な恋愛相手を見つければ良い！
俺は…
俺を必要としてくれる人がこっちで現れることを願うだけ。