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予兆

かずみイメージ その時は突然訪れた。


かずみ お疲れ様~。



部活の終わりを告げるかずみの声。



ワタル お疲れ。



僕たちは同じバスケ部に所属していた。

かずみは女子のキャプテン。僕は男子のキャプテン。

お互いに意識しあう関係ではあったが、小心者の僕はなかなか告白できずにいた。



ワタル ふぅ~疲れた。



いつものようにシャワーを浴び帰り支度をしていると、かずみが声をかけてきた。


かずみ わたる! ちょっと相談があるの。



わたる なんだよ。そんな深刻な顔して。



かずみ うん。ちょっと個人的なことなんだ。

     これから時間つくってくれない?



僕は少し嬉しかった。でも、個人的な相談? 何だろう・・・


不安と期待を抱きながら誰もいない体育館へもどった。



わたる なに? 相談て・・・。



かずみは少しためらう様子をみせながら話し始めた。



かずみ わたし、わたるのことが好きなの。



突然の告白だった。

僕は心臓が飛び出すかと思うくらいドキドキしていた。

自分があこがれていたかずみから好きだなんて言われるとは・・・。



わたる でも、お前ケンジと付き合っているんじゃないの?



高鳴る胸を抑えながらボソッと言うのがやっとだった。


そのとき!


体育館の小窓から差し込む光をさえぎるように目の前が暗くなった。

一瞬何が起こったのか理解できなかったが、間違いなくかずみの唇が僕の口をふさいでいた。

思いもかけないかずみの行動に僕の頭は真っ白になった。


もれるかずみの声。アン・・・


かずみ002イメージ


言葉はいらなかった。

初めての経験にただいたずらに胸をまさぐる僕をかずみはリードするように導いてくれた。

かずみはすでに経験しているのだろう。

まるで娼婦のように僕のいきりたった塊を口に含みほおばってはなさない。

二人の吐息と時折もれる激しいアエギ声。


うっ。


経験のない僕は思わずかずみのあたたかい口の中へ・・・溢れ出る僕の精子。


頭が真っ白になった。恥ずかしさといけないことをしているというためらい。

でも 僕ってこんな事できるんだ・・・・。


でもきっともうこの時すでに僕は犯されていたのだと思う。

僕の心の闇に。

女性を求めても求めてもたどり着けない、彷徨い続ける行き場のない感情。


行き場のない感情が生まれたのは、僕の「幼少期に関係している」と

わかったのは、ずっとずっと後になってから。



かすみは僕の物を大事にくわえたまま離さない。

暖かく、暖かく大きく大きくしていく。



それからの二人は毎日、部活が終わった後、獣のように体育館の倉庫で何かを放出するかのように、でも何かを求めて探しまくるように、性の時間を過ごした。


僕たちははまだ14歳なのに・・・・。


ほんの予兆に過ぎなかった僕の初体験。


これから毎日お話していくことは僕の51歳までの心の闇との戦いと、

それに巻き込んでしまった女性たちとの真実の出来事です。