あ~・・・言ってみたかった。 | ステンシル製作所 

あ~・・・言ってみたかった。


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2~3日前、会社の近くの道ばたで、地下鉄の定期券を拾った。

6月上旬くらいの日付、まだ使えるもの。

見ると学生定期券。名前と年齢も書いてある。


19歳の女の子やぁ・・・・・・(妄想)


 ばばばんばんばーばばんばんばん

 わたしが あなたに 惚れたのは ちょうど19の春でした

 いまさら離縁と言うならば 元の19にしてお~くれ~♪



ここに落ちてるってことは、たぶん坂降りたとこの専門学校やな。

と思って、もうすぐ50になる親切なおじさんは、

届けてあげることにした。


受付に行き、尋ねる。


 「あの、こちらに○○○○さんという学生さんはいらっしゃいますか?」


出てきた職員の方は間髪入れず


 「あ、はい!おります!」


お!やっぱりここの女学生さんかい。正解や!!


 「これ落ちてました」


と、拾った定期券を渡す。さぁ、どうくる?この親切にあなたどう答える!?


 



 「あ、それはどうも」



 ・・・・・・・・・・



それだけか~~~い!!!



いや別になんも期待してたわけじゃのうて、

なんの見返りを求めたわけでものうて、

ほれ、あるでしょうが!テレビとかでよくあるやつ。


 「これはこれはどうもご親切にありがとうございました。

  学生に渡しましてお礼に伺わせますので・・・」


 「いえ、なにもそんなこと、私は当然のことをしたまでですから」


 「でしたら、せめてお名前だけでも」


 「いやいや、名乗るほどの者でも

    ございやせん!


ということもなく、拾った定期券を渡し、

呼び止められることもなくその場を後にしたワタシでした。


おしまい。



※画像は、「せめてお名前を」で検索したらたまたまあったロスプリモス