シュタイナー幼稚園に通うということ(3)
卒園式のことももう記憶がおぼろになっているのでこれくらいにして。
さて、シュタイナー幼稚園に通うって、どういうことなんだろう・・?
他の幼稚園に通った子どもと比べて「より身につくこと」って、多分ない。「余計なことは身につけない」のがシュタイナー幼稚園の特徴なのだと思う。先生が「おはようございます」と言えば何も促されなくても「お、は、よーございまっす!」と応じたり、絵を描くとなったらにっこりした人の顔((^∇^)のような)を描いたり・・そういうことは娘の幼稚園では身につかない。文字の学習は言うに及ばず。
幼児を幼児本来のあるがままに、ただ育つように心をくだくこと。
子どもをそう育てたいと思ったら・・きっとシュタイナー幼稚園はその人の心にかなうだろう。
これで私もこのブログを卒業します。
読んでくださった方とその方の周りにいる子どもたちにたくさんの恵みがありますように。
卒園式(2)
子どもたちの人形劇がはじまった。
うちの娘がマントをつけた女の子の人形を持っている。小さな声で語られるところによれば彼女は森に一人で暮らす魔女らしい。他の3人はそれぞれフェルトや羊毛の動物たちで、少し離れたところをうろうろしている。キツネの男の子がボソッと言う。「魔女とお友だちになりたいなぁ・・。」 女の子たち2人(の動物)が口々に「お友だちになろうって言えばいいんじゃない?」「行ってみようよ」と言っている。そして3匹で魔女のところに出かけ、男の子が「お友だちになろう・・」と言うと、魔女が「い~よ」と言ってみんなお友だちになりました。おしまい。
元気よくやればやれるお話だけど子どもたちはとても小さい声でやった。すごく緊張して体が固まってしまっている男の子も、ちゃんと台詞を言えた。うちの娘はニヤニヤしていたけどあれも緊張しているときの顔だ。みんなよくやった!
先生からきいたところでは、お話を考えるとき初めはみんなどうしていいかわからなかったらしい。煮詰まっていたときにうちの娘が自分が魔女をやると言って何だか話を動かし始め、それからするすると決まっていったそうな。私にはよく分かるが、それは娘がすごく積極的だからというわけではない。多分あまり考えずにとにかくやっちゃう!という感じだったのだと思う。あとは他の子どもたちがいろいろ考えてくれたのだろう。
お話もそれぞれの子どもの個性をよく映していた。発達の問題もあって時々周囲とかみあわない娘は、ちょっと不思議なところのある“魔女”がぴったりだ。マイペースなので森での一人暮らしも平気。でもお友だちが来てくれれば嬉しくて「い~よ」ということになる。他のみんなは魔女にどうからんでいいかちょっと考えちゃって3人で過ごしているけれど、お友だちになりたい気持ちもある。魔女に直接声をかけるキツネさんは、うちの娘と3年間を過ごしたただ一人の園児だ。すごく緊張するタイプのその男の子がやっと聞こえるくらいの声で「お友だちになろう・・」と言い、娘は気楽に「い~よ」と言う。笑っちゃうくらいにそれぞれらしくて、なんだか感動してまた親は落涙したのでした。
卒園式(1)
閑話休題。卒園式のことを書いておこう。
卒園式には卒園生とその親、および年中さんの園児だけが出席する。式の間じっとしていられない(かもしれない)年少さんはその日はお休み。同じ理由で、卒園生の弟や妹も参加できない。「この日は卒園していく年長さんのための特別な1日だから」と先生はきっぱりしている。ちなみに弟妹たちは年中さんの親御さんが式の間遊ばせておいてくれるのが恒例になっている。
卒園生はみんなそれぞれにおめかしをしている。ちょっと緊張した顔で、4人でお父さん・お母さんたちに向かいあうように座る。先生の挨拶で式が始まる。
この幼稚園で初めて、「練習したことのお披露目」を見た。卒園式の歌の定番「思い出のアルバム」で歌の合間にひとりずつ幼稚園での思い出を言う。娘は「わたしが、たのしかったのは、かわあそびです」と。“わたし”なんて言うの、初めて聞いたよ~!!と、それだけのことで落涙・・・
そしてメインイベントは子どもたちによる人形劇。シルクを敷いた小さなテーブルで、幼稚園にあるお人形やフェルトの動物たちを使った人形劇をする。お話は完全に子 どもたちのオリジナル! 先生は基本的に全く介入せず、卒園生たちがお話もキャストも考える。過去には「一瞬芸」の年もあったそうで・・さて今年は?
