土曜日、大阪シンフォニーホールに、ポゴレリッチを聴きに行った。

アルゲリッチのショパン・コンクールでの審査員降板劇はあまりにも有名。
生でポゴレリッチを聴いたことは無いが、若い頃のスカルラッティやバッハの録音の素晴らしさに感服していたので、楽しみに聴きに行った。


ところが・・・彼の演奏は、あまりにも私の予想と違っていた!!!
全ての曲、譜面を立て・・・そんなことは全然気にならない。
ミスタッチもかなり・・・それも、ちっとも気にしない。

しかし、これは気になる。

私は彼の音楽に歌を感じなかった。

言い切ったーーーガーン

こんなこと書くのは怖いよ。だって、コンサートであまりにもショックを受けたので、帰ってからTwitterやブログを逐一チェックしてみたのだが、その結果、殆どが

素晴らしかったー!

って、大絶賛なんだもの。

でも、ごく少数ながらいくつか私と全く同じ意見も発見・・・少し、ほっチュー

バッハ、イギリス組曲 第3番
楽しみにしていた。だって過去の録音を聴いて、彼のバッハは素晴らしいと思っていたから。
ところが、左手ばかりバンバン聞こえてきて、右手が埋もれている。

え???
うそでしょ?
ウソよね???
これが、ポゴレリッチ?


ベートーヴェン、ソナタ11番。
珍しいソナタ なので、楽しみにしていた・・・が・・・
本当にこれで良いの???

一番のショックは、ショパンのバルカローレ。
左手がバンバン鳴って、まるでリストのよう。
舟唄のリズムではなくて、ゴツゴツのリズム感。

もしかして、初見で弾いてる?と思ってしまうような箇所もあった。
もちろんそんな訳ないだろうが・・・

続くプレリュードは、バルカローレのショックが大きくて、上の空で聞いた。

そして、夜のガスパール。
この曲は、もちろん何度も聴いて知っているけど、ラベルは自分では弾いたことが無く充分な理解が出来ていないのでよくわからないが、これが一番良かったと思う。
でも、私が親しんでいるCDから察するに、若い頃のポゴレリッチなら、スカルボなど、もっと胸のすくような演奏だっただろう、と思わずにはいられない。

こんなブログを書いて良いのかどうか、とても迷ったけど、これが素直な感想だ。
東京公演は満席だったらしいけど、大阪は空席も目立った。8割ほどの集客だろうか?


もうポゴレリッチを聴きに行くことは、多分無いと思う。
でも、色々考えるきっかけになったので、今回行けたことは良かったと思っている。


コンサート後、YouTubeで若かりしポゴレリッチのイギリス組曲第3番を視聴。
これ、これーーー!
これを生で聴きたい!
と思った。

ポゴレリッチが奇才であることは理解しているつもり。でも、一人の人間の音楽がこうも変わってしまうとは・・・

ピアノ、恐るべき楽器。