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1982年 イタリア映画第二次世界大戦中のイタリアの田舎村にドイツ軍とファシスト軍が侵攻、米軍に救助を求めて旅に出る村人達と村に残った者達の人間模様を描く。願い事が叶うと言われる聖ロレンツォの夜に母親が眠っている赤ちゃんに昔の話を聞かせる所から物語に導入する。


戦争を扱った作品としてはなんかあっさりしてて何処と無く非現実的な雰囲気が漂う映画でしたね。随所でファンタジックな演出が見受けられます。子供の視点から描かれる部分が多々あるからでしょう。

映画のストーリーは例の母親が子供時代に経験した戦争なんですが全て彼女目線から描かれているわけではないんです。つまり全編通してファンタジックな演出を施しているわけではない。

また、戦争を真っ向から描いているようには思いませんでした。

普通、連日米軍を探し回るとなると疲労度ハンパないだろうし、服装身なりは汚れる筈なのに、そこまでヘトヘトに疲れて服もボロくなる描写は無いし。食料問題もさほど深刻さは感じられない。道中何人も村人の仲間達が命を落としてく場面も悲惨さは感じられないです。
村人達がそれぞれ内に秘めた思い思いのエピソードが数個あるんですが、正直どれも深く考えられた設定とは思えない。月並みであるある系な印象でしたね。
終盤ファシスト軍と出くわし銃撃戦が繰り広げられるのですが、村人達が自力で撃退できちゃうっていうね。また、子供目線という設定でコミカルに描かれている場面もあります。

戦争の恐怖をリアルに描いたわけでも子供視点から見た戦争を表現したわけでもない。見終わって「ふ~ん」としか思えませんでした。

しかしこの映画の魅力は、この微妙な複数の要素のバランス感です。戦争をこのような角度から切り取るという発想は誰も考えなかったでしょう。また、記憶に残る場面が多々ある所も本作の強さが感じられますね。


ただ、願い事が叶う聖ロレンツォの夜、という題名にするならば完全に子供をストーリーの中心に置くべきだったのでは?

最後ハッピーエンドっぽくなったけどさ。