本日は、若いカップルが来院し際の、
ビックリしたエピソードをお伝えします。
間違った知識をもっていて本当にビックリしました。
女性が低用量ピル(避妊薬)を購入した時のお話です。
男性「俺ら性病大丈夫かな?」
女性「大丈夫でしょ!!なにかやましいことあるの?」
男性「いやないけど。でも俺らピル使っているから大丈夫だな」
女性「そうそう大丈夫。ピルは性病の予防ができるって話だから。ピルってすごいよね。」
「えっ~~~!!

「ピルで性病は防げませんよ」
笑い話に聞こえるかもしれませんが、冒頭のお客さんのように、
ピルで性病を防ぐことが出来ると考えている人、結構多いんです。
ピルを使用してれば、HIVをはじめ、クラジミアや淋病、梅毒、ヘルペスといった
感染も防ぐことができる薬と考えているようです。
これは、本当に間違った知識です。
ピルとは経口妊娠薬とも呼ばれ、ピルに含まれている
女性ホルモンにより排卵を抑えたり、受精卵の着床を防ぐ働きがあるため避妊薬です。
間違っても性病の感染を防ぐ薬ではありません。
またピルを飲んでいるからコンドームは不要!
なんて考えてはいけません。
もちろんピルを正しく服用すれば、コンドームを使わなくても
妊娠することは、ほぼないといえます。
その変わり、性病に感染するリスクは、コンドームを使用しているときに比べ、
何10倍、いえ何100倍にもなりえます。
ピルを服用していても性病予防のためにも、
必ずコンドームは使用するようにしましょう。
今まで間違った知識をもっていたと気づいた方は、
念のため、HIVをはじめとする性感染症の検査をすることをお勧めします。
間違った知識が命取りにつながる可能性もあることを
忘れないようにしてください。
冒頭のお客様には、さらっとお伝えしたところ、
一通りの検査を受けていかれました。
結果は。。。。。
男女ともに喉の淋菌に感染されておりました。
でも幸い早めに見つかって良かったともいえます。
治療を受ければ治りますから。
正しい知識を持つことは本当に大切ですね。