性感染症の中でも自覚症状がなく、発症すると重篤な状態になってしまうのがエイチアイブイです。ヒト免疫不全ウィルス感染により、リンパ球が侵され減少して行くことで免疫力の低下を引き起こします。治療を行わなければ10年ほどでエイズとして発症しますから、感染の疑いがあるときには検査を受けて判断する必要があります。

自覚症状がないため、エイズとして発症してから病院に行く人が多いですが、急激に体重の減少があったり、免疫が低下したことにより様々な病気になり、衰弱して死に至ることも多くなってしまいます。発症せずエイチアイブイ感染の段階であれば完治することは難しいですが、薬により発症を抑えることはできます。薬を飲み続ければ一生発症させないことも期待できるようになり、以前は20錠近く服用が必要でしたが、合剤ができたために1日1錠で済む人も増えています。吐き気や腹痛などの副作用も減ってきましたが、数%の人が腹痛になることがあるので、医師に相談すると良いです。

薬を服用し発症を抑えることができれば、普通の生活が行え働いたり妊娠することもできます。妊娠し出産を考えている女性は、出産時に母子感染することが無いように専門医に相談を行って、パートナーと一緒に知識を深めておくことが大切です。

エイズを発症してしまうと消化器病変が起きることがあって、食道炎による食道潰瘍、胃や十二指腸の病変のほか、大腸に隆起変が見られる場合もあります。エイズを発症してからも色んな症状が出やすいですが、エイチアイブイに感染し免疫力が下がってくると帯状疱疹や口唇ヘルペスが起きやすくなって、小さい子供が感染することが多い伝染性軟属腫に大人でもなることがあります。皮膚に隆起変がみられ、2から5ミリほどの水イボができます。