【ツイート①】

記事[書籍「母親とともに治す登校拒否」黒川昭登著(岩崎学術出版社)]

《授乳中の赤ちゃんは、いつも乳房を吸っているわけではない。赤ちゃんは、乳首を口に含んではいるが、吸わずに遊んでいることが多い。母親の顔を見たり、乳房を触ったりしている。しかし多忙な親は、じっと子供を抱いていることができなくなり、乳房から赤ちゃんの口を離そうとする。赤ちゃんは、授乳を中止されると困るので再度乳を吸うのである。時には、遊んでいる子供に付き合いきれなくなって、そのまま授乳を中止しま母親もいる。こうなれば、口唇リビドーの満足が中断されたままになるので、子供は成長してからも、やはり唇に何かを触れさせてリビドーを満足させようとする。それが指しゃぶりであり爪噛みであり、もっと成長してからでは過食状態となるし、拒食もその派生的な症状として出てくるのである。》

→ 「口唇リビドー」とはいわゆる口唇欲のこと。

 授乳中に、母親の顔を見たり、乳房を触ったりしている赤ちゃんと、「乳を飲まないのなら終わりにしよう」とする母親。もしもこの時、子供と視線を合わせたり、微笑んだり、スキンシップをしたりする「安心7支援」の大切さを母親が知っていれば、授乳を続けることができるのでしょう。赤ちゃんは授乳中に、単に栄養の補給だけではなく、心の栄養(安心感)補給もしているのですね。


【ツイート②】

記事[【前編】いじめている子に「親に言うからね」と怒りたい!あなたならアリですか?](https://select.mamastar.jp/413617)

《お子さんが受けているのは、どんないじめ?『無視や仲間外れですが、学校ではそれぐらいはよくある話みたいに言われました。そう言われてもそれが原因で学校に行けない日もあるのに、それぐらいと言われても。遊びに誘いにきたのに走って逃げて行ったり、子どもが持ってるお菓子を自分の物みたいにみんなに配ったり。同じ公園しか遊ぶ場所ないのですが、うちの子がきたらみんなにあの子と遊んだらダメと言ったり。担任が言うように「これぐらいは」という感じなんですかね? 私は悔しくてたまらない』

『うちの子をいじめている小学4年生の子に「今度いじめたら親に言いに行くから」と言うのはダメ?散々学校に相談しても何も解決されない。その子の親も知っているけれど挨拶程度。泣いて帰ってくるわが子を見ると怒りが……。「直接親に言うのはもめるのでやめてください」と学校から言われていたけれど、学校が何もしてくれないから言いたい。その子の親も怖いけれど言いたい』》

因みに、どういう行為をいじめと言うのでしょうか?因みに「いじめ防止対策推進法」(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1337278.htm)によれば、いじめの定義とは

「第二条 この法律において「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。」

この中で、「当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているもの」というのは、上記の「遊びに誘いにきたのに走って逃げる」「うちの子がきたらみんなにあの子と遊んだらダメと言う」「それが原因で学校に行けない日もある」という記述が「心身の苦痛」の強さを物語っていますし、それ以前に「子どもが持ってるお菓子を自分の物みたいにみんなに配る」のは窃盗行為にさえ当たるものだと思います。

 学校側は「それぐらいはよくある話」と言ったとのことですが、法規に沿って正しく理解して欲しいものです。


【ツイート③】

記事[垂涎の的「世界初アルツハイマー根治薬」気になる威力と値段は?](https://news.yahoo.co.jp/articles/a978f53c43d63e4621c4f82536a9d74bc36f9e64)

《米食品医薬品局(FDA)がアルツハイマー病治療薬を20年ぶりに承認し、大盛り上がりだ。日本での薬事承認はどうなるのか。約600万人の認知症患者のうち6~7割はアルツハイマー病といわれている。エーザイは昨年12月に厚労省に申請したが、ネックとされてきたのが薬剤費。バイオ医薬品のため製造原価が高く、年間2000万円以上とも報じられていた。しかし、エーザイの米国向けリリースによると、4週間に1回の投与で1回あたり4312ドル(約47万円)、年間コストは5万6000ドル(約613万円)。》

画期的な世界初アルツハイマー根治薬の登場。しかし年間コストは約613万円とのこと。これは仮に日本で承認されたとしても、一般の人にはなかなか手が届きません。

 ところで、この認知症に対するケアの方法として、フランス発の「まるで魔法のように患者の様子が改善する」と評判の「ユマニチュード」という支援方法があります。以下に紹介します。

《ユマニチュードの哲学は、ケアの対象となる人の「人間らしさ」を尊重し続けるということ。ケアをする人は、ケアを受ける人に、たとえ反応がなくても「あなたを大切に思っています」というメッセージを発信し続ける。具体的には「見る」「話す」「触れる」「立つ」という働きかけによって「自分は人間である」ということを思い出してもらう。そして、ケアを通じて言葉によるコミュニケーションが難しい人とポジティブな関係を築いていく。(https://www.azumien.jp/contents/method/00035.html)

見る」「話す」「触れる」というこれらの行為は「安心7支援」の中に含まれる行為であり、更に、ユマニチュードの提唱者であるイヴ・ジネストさんの下の写真を見ても分かる通り「微笑む」も必須の支援だと思われます。


患者への治療を行うイヴ・ジネストさん


(患者との)ポジティブな関係」こそが正に愛着(愛の絆)で繋がれた関係です。

 因みにユマニチュードにはあなたを大切に思っています」というメッセージが込められているとのことでしたが、「安心7支援」も、“スキンシップ”は「あなたのことを愛しています」、“見る”は「あなたに関心があります」、“微笑む”と“褒める”は「あなたのことをいい人だと思っています」、“否定せずに聞く”は「あなたの気持ちを受け入れています」、“おだやかに話す”は「あなたのことを攻撃しません」、“いつも同じ支援をする”は「あなたへの愛は変わりません」というあらゆる肯定的なメッセージを子供に伝えるものです。「自分は大切に思われている」と患者に認識してもらうこと、それこそが即ち「安全基地」としての治療者が安心感を提供することなのでしょう。

 高い治療薬に手を出す前に、まずは患者を一人の人間として尊重する支援から始めたいものです。


【ツイート④】

記事[困った「子どもが小学校の担任の先生と合わない」 学校にどう相談するか、先輩ママたちに聞いてみた](https://news.yahoo.co.jp/articles/df64ab0b01252c80a55e8f2a9abafe5c8251a044)

《長女が小学校3年生のときの担任の先生が、ものすごく熱い先生(男性)で、何事にもオーバーリアクション、褒めるときも褒められる方が恥ずかしいくらい褒めちぎる人だったようで、娘は相当引いていました。私は「いいじゃない、先生一生懸命なんだよ」と言っていましたが、「あれは無理」と長女。〔Tさん、子ども11歳、8歳〕

《初めて若い男の先生が担任になった娘が小2ころ。最初は「イケメンだし面白いよー」と言っていたのですが、ある日男の子たちが悪さをしたことをきつく叱った際に、「そんなことするんじゃねーよ!」と言葉遣いが悪かったらしく、それをきっかけに先生を怖いと言い出しました。

《娘の小さな愚痴に「先生の悪口言っちゃダメ!」と突き放してしまいそうなときもありましたが、まだ保育園児に毛が生えたような時期、「そうだったの」「悲しかったね」「話してくれてありがとうね」と共感しつつ、「先生もきっと分かってるよ」「本当は優しいと思うよ」と伝えました。1年生の2学期ごろには「あれ、先生優しいかもしれない」と自分で気づくようになっていきました。〔Kさん、子ども9歳〕》

こういう熱血()教師を嫌いがちなのは、大きい声や強い言葉等を嫌う感覚過敏のHSCタイプの子供だと思います。親があまり重要視せずほったらかしにしておくと、ストレスがピークに達した時に、急に学校に行くことを渋りだして登校拒否に陥ることもあります。ちなみに同じ感覚過敏でも自閉症スペクトラムの傾向が強い子供もいますが、そのような子供の場合は不快感を感じると、直ぐにそれを周囲に訴えるので、ストレスのピークに達するまで我慢することは少ないです。

 この場合の解決策は「根拠のある情報」だと思います。例えば「ある本で読んだのですが、うちの子感覚が敏感なHSCじゃないかと思うんです」と担任に相談します。もし担任教師がHSCについて知らなければ、「それは何ですか?」と興味を持つでしょうし、専門家が書いた本で得た情報であれば、教師も受け入れることができます。親としても、「たまたま本で見た事が気になっている」というだけで、担任教師を責めていることにはならないので担任に伝えやすいのではないでしょうか。

 ちなみにその本は、親が読んだと言っても不自然ではなく、しかも忙しい担任教師でも抵抗なく読めて理解できるものであることが望ましいです。お勧めなのは「HSC子育てあるある うちの子はひといちばい敏感な子」(一万年堂出版)です。ページごとに、子供の心理を紹介したり専門家が解説したりしています。


【ツイート⑤】

記事「ほんまでっかTV(512日放送分)

《テーマは「あなたの知らない40歳のリアル」。生物学的な人間の寿命は本来38歳。しかしエアコンができたことで寿命が一気に伸びた。それは安心、安全、快適な環境が自律神経にかける負担を減らすから。動物園の動物達の寿命が野生のものより長いのもそのため。》


 生命維持に必要な内臓の動きをコントロールするとされる自律神経。その自律神経にかかる負担が、安心、安全な環境によって減るということになれば、寿命にも影響が出るのは当然と言えるでしょう。

 因みに、精神科医の岡田尊司氏は「乳幼児期に形成される愛着は、人間の寿命にも影響を及ぼす」と指摘しています。安定した愛着がもたらす安心感が、同様に自律神経にかける負担を減らすために、寿命が伸びると言うことなのでしょう。安心感って本当に大切なのですね。