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記事「子どもたちの行動制限、どこまで? 公園は/友達は/習い事は【新型コロナ】」
◯行動可能場所を判断基準から考える
「子どもの行動制限はどこまでかけたらいいの?」という疑問に悩まされている親御さんが多いようです。
しかし、インターネットで厚労省HP(⇨https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000601720.pdf)等で示されている感染防止の基礎知識を使って考えないときりがないような気がします。
少なくとも、上記のことから「換気状況はどうか?」「人との距離はどうか?(具体的には「濃厚接触」の基準とされている「2m」)」「人の数はどうか?」という判断基準があることが分かります。自分が行こうとしているところはそれらの基準を満たしているか?を考え、更に「『感染は目鼻口の毛細血管が密集しピンク色になっている粘膜を通して起きるため、その3箇所を触らない』という意識を強く持てば大丈夫」という見通しを加えれば、例えば、換気の良い公園に2、3人で行き、間隔をとってバドミントンやキャッチボール等で遊べば友達と会って遊ぶことはできることが分かります。
現に大阪大の朝野和典教授(感染制御学)は「多くの人が集まる場所や密閉された空間を避け、公園などで仲間と遊ぶのは構わない」と説明しています。
◯今だからこそ問題解決能力を育む
子ども達が将来自立した社会人になるためには、その時々に自分が置かれている状況から何かしらの問題意識を持ち、その問題を解決するためにどうすれば良いかを自分で考え判断して、解決に至るための方策を実行する力が必要です。これを「問題解決能力」と言います。この力があれば、どんな職業についたとしても、その状況下で、最善の方策を考え出すことができるのです。
現在、多くの子ども達は、親や報道から「感染するから外に出てはダメ」「◯◯に行ってはダメ」と言われ、「一体どこで生活すればいいの?」と、漠然とした不安感に駆られています。
しかし、よく分からない解決方法を誰かから指図されることほど不安なことはありません。しかし、判断基準を基に自分で考え判断し、解決方法を自己コントロールすることができれば、子ども達はその解決方法に納得するので“安心感”を覚えます。
そこで、上記の情報サイトを教えて「これを基にして、どこでなら遊んで良いかを自分で考えてごらん」と投げかけてみると、子どもは自ずと問題解決活動をスタートさせることでしょう。
保護者は、子どもが自分なりに遊ぶ場所を見つけ出したなら、その場所を確認して許可を下ろすとともに、自分なりに考え出した“努力”を褒めてやると、子どもの今後の問題解決活動が更に意欲化されるものと思います。