さっき、近所の大型スーパーに買い物に行ってきました。大晦日前日ということもあり、店内はたくさんの買い物客でごった返していました。

    私は買い物を終えレジも済ませ、出口に向かって買い物カートを押していました。すると目の前に小学校低学年くらいの2人の女の子が立っていました。その時近くにいたお母さんと思われる女性がその2人の子どもにある言葉をかけました。どんな言葉をかけたと思いますか?
そのお母さんがかけた言葉は、
ほら、人の邪魔になってるよ。どきなさい!
ではありませんでした。そのお母さんは次のような言葉をかけました。
他のお客さんが通るから、どけようね。

    私はこのブログで、子供との「愛着(愛の絆)」を形成するための愛情行為として「愛着7」を提起していますが、その中に、「④子供に穏やかな口調で話しかける」という愛情行為があります。そのお母さんがかけた言葉こそが正に、この「穏やかな口調」に当たります。
   因みに、この「…しようね」という言葉は、子どもを注意するときの穏やかな口調として、とても望ましいのではないかなと思います。もっと“厳しい言葉”を使うのは、一度言葉をかけても行動を直さなかった時で決して遅くはないと思います。

    私たちは、相手が子供だと思っていると、ついつい「邪魔」や「どきなさい」等と否定的・命令的な言葉を使いがちです。しかしこの言葉は、子どもの“自己肯定感”を下げてしまう言葉です。

   きっとこのお母さんは、無意識のうちに「愛着7」のような愛情行為で子どもに接しているのだと思います。見ている私まで心が温かあるくなる場面でした。