【今回の記事】
【記事の概要】
モデルのアン・ミカさんは、常に口角を上げてらっしゃるそうです。確かにハッピーオーラを放ってらっしゃる…!ということで、口角を上げることを意識して生活していこうと思います。
【感想】
私が提唱している愛着形成の為の愛情行為「愛着7」の中に、「子どもを見て微笑む」という行為があります。しかし、この記事を見ると、この「微笑む」という行為には、一定の“意識”が必要だという事が分かります。
この記事の女性は今は、モデルのアン・ミカさんを見習って口角を上げるように意識して生活していらっしゃるそうです。
じつは、かく言う私も在職中は、朝の職員打ち合わせが終わり職員室を出てすぐの廊下を歩いている時は普通の表情をしているのですが、ある角を曲がると登校してくる子供達と会うため、その角を曲がる直前に立ち止まり、意識して口角を上げるようにしていました。つまり、一日中微笑んでいたと言うことではなく、子供と一緒の時間を過ごしている時だけ、努めて微笑みを“意識”していたというわけです。しかし、その微笑みが、感覚過敏の発達障害の子供達の心をも溶かしていたという手応えだけは感じていました。
先日、スーパーで買い物に来ている母子がいました。すると、その子どもを“叱る”母親の声が聞こえてきました。なんと言ったかは、聞き取れませんでしたが、子供が何かをおねだりしていたようでした。その時の母親の表情はやはり曇っていました。
しかし、先日紹介した「自立4支援(「任せて、見守り、諭して、褒める」)」の“諭す”言い方であれば、たとえ“注意”であっても親の表情は曇りません。「我慢できるといいね」「我慢できたらえらいね」等という言葉とともに表情も微笑んでいます。
家にいると子どもと一緒にいる時間が多いので、子どもの前では口角を上げているということは、決して容易なことではないと思います。
白梅学園大学教授の増田修治先生は、お子さんに「強くあること」、「なんでも自分の力でできること」、「自立すること」を求め過ぎている今の親御さんに対して「子どもに“ヘルプ”が言える能力を身に付けさせることと、言える環境を与えてやるということ」を求めています。その為には、努めた“微笑み”で我が子がヘルプを出しやすい雰囲気を作ろうという親の“覚悟”が必要だと思います。