【今回の記事】
猫を焼く動画閲覧注意!

【記事の概要】
子猫を生きたまま焼き殺し、フェイスブックにその動画を投稿したとして、神戸市在住の無職の女(31)が兵庫県警に逮捕された
   あまりにも残虐なため、動画は、2016年4月に投稿されてから、ペット愛好者らの怒りを買っていた。
   動画を見ると、容疑者の女は、自分が飼っていたスコティッシュフォールドの子猫をつかんで逆さ吊りにし、「目が腫れて足も折られて今からもう死にます」などとつぶやく。そして、子猫を簡易焼却炉に入れて焼く様子を映していた。子猫は、焼却炉から顔を出して苦しそうにしていたが、それでも女は蓋をかぶせ、平然と歌まで歌っている有様だった。
   女は動画の中で、飼っている柴犬なども死んだとして、ほかのペットへの虐待もほのめかしていた。さらに、「どこまで殺せる? え~と、人間まで」と人への危害の可能性についても漏らしていた。(中略)異常な言動だったため、本人や家族の同意を得て、病院の精神科に医療保護入院となっていた。
   女は、治療を終えて8月16日に退院し、その日のうちに県警に動物愛護法違反の疑いで逮捕された。調べによると、女は4月18日、生後6か月のオスの子猫を自宅マンションのベランダに設置した焼却炉で焼き殺した疑いが持たれており、その様子をスマホで撮影して動画投稿していた。焼却炉からは、ほかに1歳の子犬1匹の死骸も見つかっている。女は、「取り返しのつかないことをした」と容疑を認めているという。
   兵庫県警の生活経済課では、逮捕の理由とはしなかったものの、「1997年神戸連続児童殺傷事件といった過去の事例を見ても、動物虐待から大きな犯罪につながる可能性があります」と語った。
②猫が大好きな私ですが、“愛着障害”の怖さをお伝えする為、そして乳幼児期の親の養育次第でこんな酷い行為をする人間が育つという恐ろしさを伝えるために心を鬼にして掲載しました。ご了承ください。
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【感想】
   正に1997年の神戸連続児童殺傷事件を彷彿とさせる事件である。
   さて、神戸連続児童殺傷事件何故起きたか?
事件を起こした少年はヒステリックな母親からほとんど褒められる事なく、いつも厳しく叱られていた。更に、自立を過度に求め生後十か月離乳を強行したり、排尿、排便、食事、着替え、玩具の後片付け等の基本的な生活習慣を早め早め厳しくしつけられたりと、愛着(愛の絆)の形成を大切にしなかった。更に裁判所の判決文によると、「一歳までの母子一体の関係の時期が少年に最低限の満足を与えていなかった疑いがある」とされている。
   また、乳幼児期に十分な愛情を受けることが出来なかった子供が陥る愛着障害の症状の中に「他虐的で、動物や自分より弱いものに残酷である。」という行動面に現れる症状がある。
   つまりあの事件は、親子の愛着が形成されないまま日々厳しく躾けた結果、少年が陥った愛着障害が起こした事件と言えるだろう。

   この記事で焼却された猫は、容疑者が元夫と一緒に住んでいた時から飼われていたという。その猫を虐待することで、彼の関心を引こうとしたという事であるが、健全に発達した人間は彼の関心を引くためとは言え、生きた子猫を焼いたりはしない。精神科医の岡田氏いわく、愛着が「第二の遺伝子」と言われるように、乳幼児期に十分な愛情を受ける事ができなかった未成熟な愛着は大人になってからもその人間の意識を支配するのである。
   
   しかしどうだろう?
より早い自立を求める親
ヒステリックな程厳しく躾けようとする親
岡田氏の指摘によると、このような親は決して少なくないようである。事実、小動物の殺傷事例は度々報道されている。そして、その行為がいつ人間に対して向けられるかは誰も分からないのである。
   決して「対岸の火事」ではないという意識が必要である。
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   改めて愛着の大切さを知っていただけたでしょうか?岡田氏によれば、愛着の未形成は“小動物の虐待”以外にも、いじめ、不登校、ひきこもり、非行、家庭内暴力、恋愛・結婚回避、離婚、薬物依存、家族内殺人等様々な問題を引き起こすとされています。
   そんな子供を育てないために親が事前に知っておきたい事をまとめた記事も以下のように投稿しています。参照頂ければ幸いです。