【今回の記事】

【記事の概要】
   こんにちは! コソダテフルな毎日のちゅいママ(ライター)です。小3長男、年長次男、年少三男の三兄弟の母です。
   お子さんの歯磨き事情、どんな感じですか?喜んで磨いてくれてますか? 嫌がってませんか?

歯磨きは格闘技【コソダテフルな毎日 第26話】
   実は私自身が虫歯だらけで苦労してるので(奥歯が全部銀歯な上に、その銀歯でさえも銀歯の下が虫歯になっていってしまってます…もうどないせーっちゅーねん)子どもたちの歯はなんとしても虫歯にさせたくないんです。
   物心つく前から歯を磨くことが当たり前だと思わせておけば、歯磨き嫌いになんてならないだろうと思っていました。
   3種類の子ども用の歯磨き粉を買ってきて、今日はどれにする~~? と一緒に選ぶことにしたんですね。
歯磨きは格闘技【コソダテフルな毎日 第26話】
そしたらこれが長男の気質にピタッ! とはまったようで、歯磨きのために腰をあげるという段階はクリアできるようになりました。(一件落着)
   でも、歯磨きが好きかと聞かれれば全然好きじゃないと思います。磨けと言われるから渋々磨いてるだけで。ただ、「好きになってほしい」というところまで求めてしまうのは、子どもにとってもかなりハードルが高いと思うんですよね。
   大人だって歯磨きが好きな人もいれば「めんどくさいなぁ」と思う人もいるわけで、最終的に「めんどくさいけれど磨かないといけなから磨く」というところに持っていければそれでいいと思ってます。
   そう思うようになったのも、次男がきっかけです。長男の時には私も「好きになってほしい」と歯磨きバーをしてみたり、パペットを使って歯磨きごっこをしてみたり、色々と趣向を凝らしました。
が、次男にはどれも通用しませんでした。歯磨き粉も、パペットも、シールも、説得も、洗脳も、どれもダメ。無意味。
   結果、毎晩、これ。

歯磨きは格闘技【コソダテフルな毎日 第26話】
腕を太ももの下に敷き、足で体をおさえ、内腿で顔を固定。泣き叫ぶのもおかまいなしにとにかく磨きます。泣くわ泣くわ…まぁ~~すごい! 大騒ぎです。いったいこの家では今、何が行われてるんだろうかと思われるほど。


   ただ、強行突破するものの、ちょっと不安なんですよね。嫌がる息子を捕まえて、羽交い締めにして歯を磨く毎日。トラウマになったり、親子関係にヒビが入ったりしないかな?って。

歯磨きは格闘技【コソダテフルな毎日 第26話】
あとは、「これ、一体いつまで続くんだろう…」って。磨く側からしてもこの時間、苦痛なんです。泣かれるのはやっぱり辛いですからね。
   次男はこの期間が長くて、赤ちゃんの頃から3歳ぐらいまで毎晩毎晩暴れまわっていました。先が見えなくてげんなりした時もありましたが、今となっては、驚くほどすんなりと歯磨きをしてくれるようになりました!
   いやぁ~あの次男でさえも(こら)成長するんですね~。あの頃はいつまで続くの? なんて思ってましたが、
歯磨きは格闘技【コソダテフルな毎日 第26話】
大人になっても泣きながら歯磨きしてる人なんてどこにもいません!
うちの子たちも泣きながら歯磨きを続けた結果、「歯は磨くものなんだ」と諦め(?)がついたようです。

【感想】
   これは楽しい記事ですね。😊
   さて今回は、この歯磨き事例を通して、子どもへの接し方について考えたいと思います。

「セロトニン6」について
  まず、記事中のこのイラストについて。
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これはあくまで誇張されて書かれている“イラスト”であり、もちろんこの記事の筆者の方をモチーフにしているのではなく、あくまで一般的な表現としてのものと捉えてください。
   その上で、このお母さんの表情に注目してください。「これから子どもたちに歯磨きさせるぞ〜」というお母さんの殺気(?)が漂ってきます。繰り返しになりますが、これはあくまでイラストです😅。しかし大切なことは、実際の場面で、お母さんの“心の中”がこのイラストのような気持ちになっていないかどうかです。お母さんの気持ちがこのようになっていると自ずとお母さんの表情言葉遣いに現れるので、子供たちはその“殺気”を敏感に感じ取り、警戒感を持ちます。その時点で既に、歯磨きに対する抵抗感が生まれているでしょう。
   この“殺気”を作らず子どもの警戒心を生まないようにするための支援が「セロトニン6」です。   

   次の写真は、子どもの家での勉強の様子を横から見ているお母さんの写真です。
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このお母さんから「ちゃんとやりなさいよ〜!😡」という殺気が感じられるでしょうか?感じられませんね。なぜかというとお母さんに「微笑み」が有るからです。また、写真ですから声は聞こえませんが、果たしてこの時「ここ間違ってるじゃない、ちゃんとやりなさい!」と言っているでしょうか?それとも「ここもう一回やってごらん」と言っているでしょうか?多分後者ですね。これは「優しい言葉がけ」です。これらの微笑み」と「優しい言葉がけ」は「セロトニン6」の技法です。
   また、先の歯磨きでは「セロトニン6」の「共感する」も使えます。それは、歯磨きが不得手な子供にとっては苦しい時間です。であれば、「さぁ始めるよ。我慢しなさいよ。」ではなく、「いやだよね〜。がんばれるかなぁ。」と言ったうえで始めてはどうでしょうか?私のかかりつけの歯医者さんでも、私が痛そうにすると「痛いですよね〜。すみません。」と言ってくれます。すると不思議なもので、「我慢してください」と言われるよりも痛さが和らぐのです。先の宿題でも、子供が問題につまずいた時に「そんなのも分からないの?!」と言うよりも「うん、それ難しいよねぇ。」と言ってあげると子供も安心して取り組むことができます。そうした布石を打っておけば、子供ができた時に「すごい!できたじゃない?!」と褒めることができるのです。親が「やれて当たり前」「できないのがおかしい」と思っていると、子供ができても褒め言葉は出ませんよね。この「ほめる」も「セロトニン6」の技法です。

   これらの「セロトニン6」を使った支援ならば、記事にあるような「親子関係にヒビが入ったりしないかな?」という心配もなくなるでしょう。
(長くなったので次回に続きます。次回は「②シェイピング」、そして「③親の要求」についてお話しします。