【今回の記事】

【記事の概要】
   OECD(経済協力開発機構)は、日本の15歳から29歳までの若者のうち、職業に就かず、教育などを受けていない、いわゆる「ニート」の割合が、2015年で10.1%(170万人)だったとする報告書を発表した。
   OECDの平均を下回っているが、日本の「ニート」の3分の2が、積極的に仕事を探していないほか、32万人の若者が「ひきこもり」状態と推計されるという。

【感想】
   以前以下のブログで、幼少から否定的、過干渉的養育を受け続けてきた子どもが、体が大きくなる思春期頃に親に対する怒りを爆発させる危険性についてお話ししました。

   親に対する怒りを爆発させた子供は、親が自分の言いなりになる様子を見て、遅かれ早かれ「学校に行かない」と言うようになります。なぜなら、それまでは、親に起こされて渋々起きていましたが、この段階になると、親は怖くて起こしに行くことも出来なくなるからです。仮に起こしにきても「うるせえ!クソババぁ!」と一喝すれば親は諦めます。
   それ以後は、子供の天下です。自分がわざわざ働きに出なくても、親がいるので親のスネをかじりながら生活する毎日が始まります。その結果として、ニートや引きこもりが生まれるのです。もしも親に先に他界されたら、その子どもはかなりの確率で露頭に迷うことになるでしょう。

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15歳から29歳までの若者のうち10人に1人がニート」「『ニート』の3分の2が、積極的に仕事を探していない」「32万人の若者が『ひきこもり』状態という状況は、精神科医の岡田氏が「親による否定的、過干渉的養育は、今の家庭の中で最も憂慮すべき事態」と危惧するに十分な現実ではないでしょうか?

   さて、親が“否定的、過干渉的養育”に陥らないようにする為には「自立3支援」(国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ石川尚子監修)による支援が望ましいという事は過去の投稿でお話ししました。特に自我が芽生え始める小学校4年生くらいからはこの支援法で接するのが望ましいと思います。ご参照頂ければ幸いです。