【今回の記事】
中3女生徒、また自殺、いじめか?(尾木ママブログより)

【記事の概要】
   埼玉でまた女子中学生が自殺。原因まだわかりませんが…いじめではないことを祈ります…。
   それにしても、最近は子どもの自殺多すぎます。大人の自殺は近年減少傾向なのに、子どもたちと20代の若者の自殺は右肩上がりで増加。
   中でもいじめ背景の自殺は頻繁です!しかも、陰湿・悪質。加害者の親のいじめを認めないこと尋常じゃありません!いずれも、高学歴社会的地位高いのが共通点です。学校の教師も太刀打ち出来ません。
   こんなに自殺が増え、加害者が威張って居直っている国も珍しいのではないでしょうか?せめて子どもたちの命を大人が守り合う社会的モラル確立した日本になりたいと願うのは贅沢なのでしょうか?

【感想】
   今回の記事は尾木ママのブログ記事からです。
   オーストリアの精神科医コフートは、「自己愛(“自分ファースト”の考え方)性人格」について、「幼い頃の未熟な自己愛を満たす『共感』を得られなかったために、自己愛の成熟が阻まれたことに原因がある」と指摘しています。因みに「共感」とは、自分のしたことを見てほしくて誇らしげに振り返る子どもに、「すごい!」と称賛を送ったり、子どもの夢物語を受け止めたりするようなことだそうです。幼少期に親からそのような対応を殆どしてもらわなかった子供大人になった時に、“自分ファースト”の「自己愛」人格を持つようになるのだそうです。
   我が子のいじめを認めない親には高学歴で社会的地位が高い人間が多いそうです。何故でしょうか。その親達は、もしかしたら、精神科医の岡田氏が憂慮しているように、幼少から教育熱心過ぎる支配型タイプの親に育てられ、親からの「共感」をあまり受けて来なかった「自己愛」人格の人間達かも知れません。“自分ファースト”の考えであるがゆえに、「我が子ファースト」に陥り、我が子の非を認めたくないのかも知れません。
{7659B0BF-6602-433E-8BBF-F3258DD56EFA}

   ちなみに尾木ママは上記の記事を投稿した後に、「加害者親は「自己愛性人格」が強く、他者への共感力欠落してます」と再投稿しています。

   殆どの子が「自分のしたことを見てほしくて誇らしげに振り返る子ども」です。子供とは大人から認めてもらいたい、褒めてもらいたい生き物なのです。そういう場面を大切にして、振り返った子供に「すごい!」と褒めたり、子どもの自慢話を聞いてあげたりする大人でありたいものです。

P.S
   それにしても、いじめ行為をしながらも親に守られた経験をした子供達は、大人になった時にきっと「自分ファースト」な人間に育ってしまうのでしょう。「自己愛」の人間が「自己愛」の人間を育てる。このような「自己愛スパイラル」は、個々のスマホ所有などによって家族同士の愛着が崩壊し続けている現代においては、益々増えていく事でしょう。