【今回の】

【記事の概要】
今年も、小学校六年生、中学校三年生、全国全員一斉学力調査を実施。五万人のサンプル調査の方が正確な結果が得られるのになんという無駄遣い。
   学力調査するなら人間性指数(HQ) ヒューマニテー・クオーシェントもはかるべきでしょう…。人間性をしっかりつけることが今日ほど大切なことはありません!
   心豊かな子どもたち育てたいと思います…。なんかアンバランス気になって仕方ありません!

②「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ)でも活躍する澤口氏は、東京・千代田区で開催された「PMO FORUM 2016」で「仕事を変える”脳力”の伸ばし方、成功する経営者は何を鍛えるべきか」と題したセミナーを実施。「人間性知能HQ(Human Quotient)」の重要性を指摘した。
   澤口氏によると、HQとは「目的・夢に向かって、社会の中で協調的に生きるための脳力」とのこと。未来である目的や夢に向かって、どのように計画を立てて努力できるかということにもつながる。
   これは人間特有の脳力で、いま脳科学においてもっとも重要とされているという。HQは額のすぐ後ろ側にある前頭前野という脳の場所の知能で、領域ごとに違った働きをしている、他のそれぞれの脳領域の力をうまくコントロールする役割を担っている。サッカーでいえば、まさに監督。全体のパフォーマンスをいかに高められるかは、ここに掛かっている。
   HQが高い人は仕事で成果を出し、同じ会社で長く勤めながら指導的立場などの高度な職に就く可能性が高まるという。企業内評価や年収も高い傾向があるそうだ。
   ただしHQが高い人は勉強もできるが、高学歴もHQが低い人はいる。「新入社員がすぐに辞めてしまう」という悩みを抱えた都内の一流企業の社員を澤口氏が調査したところ、「HQの低さ」が共通点としてあがったという。
   それではHQは、いったいどうやって測ることができるのか。澤口氏は簡単なテスト方法を紹介。紙に書いた数字を一瞬見せ、その後 記憶した数字を見た順と逆に言えるかどうかをテストする。例えば「2」「5」「7」「4」と順に数字を出されたら、「4」「7」「5」「2」と答えというもの。何桁の数字を逆唱できるかによって、脳の働きの程度がおおよそ推定できる。4桁までしかできない人は「意欲が低く好奇心も乏しい」。6桁以上できる人は「意欲が高く好奇心も高い」。
   テストでHQが低いと分かったら、どうすればいいのか。澤口氏が提案したのは「脳トレ」ではなく、意外なことにジョギングやウォーキングのような「有酸素運動」だった。脳科学的な標語としては「脳トレより有酸素運動」となっているという。その理由は、脳が多くの血液を必要とする器官だから。血を送り出す心臓が弱ると、脳機能も低下してしまう。

【感想】
   尾木ママが「学力」よりも重要性を指摘する「人間性指数」。これは澤口氏が提唱する「人間性知能」のことを指していると思われる。
   この「人間性知能(HQ)」について、記事の中で澤口氏はとても興味深いことを指摘している。いくつか列挙する。
①「HQが高い人は仕事で成果を出し同じ会社で長く勤めながら指導的立場などの高度な職に就く可能性が高まる」
②「『新入社員がすぐに辞めてしまう』という悩みを抱えた都内の一流企業の社員を澤口氏が調査したところ、『HQの低さ』が共通点としてあがった」
③「HQが高い人は勉強もできるが、高学歴でもHQが低い人はいる。」

   つまり、必死に勉強だけしても「HQ」は身につくとは限らない。なにせ「社会の中で協調的に生きる」資質を身に付けなければならないのである。部屋に閉じこもっての勉強では、「協調性」が身に付くはずは無い
   また、一流大学を出て一流企業に就いても途中でドロップアウトしてしまうのでは意味がない。逆に、「HQ」が高い人は勉強もできるし、就職しても長く勤め重要なポストで活躍することができるというのだ。
   実は、私は以前に以下のような記事を投稿している。
この中では、今の企業が学生たちに求めている能力の「ベスト10」を紹介している。因みに、ベスト3は「1位 主体性」「2位  コミニュケーション力」「3位  粘り強さ」である。「目的・夢に向かって、社会の中で協調的に生きるための脳力」とされる「HQ」の趣旨とピッタリ同じである事に驚く。先に列挙した「①」と「②」を見事に裏付けている。
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   では、その「HQ」をどうやって育てるか?
   澤口氏は、ジョギングやウォーキングのような「有酸素運動」によって高めることが出来るとしている。また、同氏は別の講演会で「幼少期にHQに効果的な脳トレーニングを行うこと」と述べているが、そのトレーニングの具体的な内容にまではふれていない。
   実は子供達にとって、目的・夢に向かって、社会の中で協調的に生きるための脳力」とされるHQを養うのにピッタリだと思われる活動がある。それは「部活動」である。複数の仲間で活動しており(「協調性を養うため)、達成基準が出来るだけはっきりしている共通の目標がある(「目的や夢」を設定するため)活動であれば理想的である。
   改めて、「文武両道」の大切さを感じる。