【今回の記事】

【記事の概要】
   このコーナーでは、子育てに関するいろいろなアドバイスや経験談をご紹介しています。専門家や子育ての先輩たちの声をきいて、明るく、楽しく、子育てしましょう。
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   3歳の女の子のママです。私が子育てにおいて抱えていた悩みのひとつに、「子どもの褒め方・叱り方」がわからないということがありました。ある時、もう子育ても卒業されて、孫育てに突入している大先輩とお話する機会があり、このことを相談したら、なるほど!とスッキリしたのでみなさんにもお伝えしますね。
(中略)
そして、一番難しかった『叱る』ということ。まずは“叱る”と“諭す”の使い分けが必要と教えられました。叱る”は何かを傷つけるなど、本当に悪いことをした時にだけ使う行為で、それ以外は概ね“諭す”という行為で、子どもにも十分伝えられると言われました。
   そして、子どもが言うことを聞かないことや、良くないことをするときは、それができない・したくない理由があるということで、それは自己主張や自己表現の一部だと。小さな子どもの心で自分の主張を一生懸命伝えているのだと気づいたとき、頭ごなしに否定や叱ったりするのではなく、“諭す=物事の道理をよくわかるように話し聞かせる”という行為がいかに大切かがなんとなく理解できたように思います。

【感想】
   この記事の中で最も大切なことは、「子どもが言うことを聞かないことや、良くないことをするときは、それができない・したくない理由がある」ということです。子供はお家の方を困らせるために駄々をこねたり、泣いたりしている訳ではなく、何かの困った“理由”があるからです。
   私たち大人でも、職場の中で何か困ったトラブルが発生したときに、追い打ちをかけられるように上司から「何をもたもたしているんだ!」と叱られたなら途方にくれてしまうのではないでしょうか?そんな時は「どうしたんですか?」と自分の内情を理解して欲しいと思うものです。
   子供ならばなおさらです。理由があって泣いているときに、親から「泣くのをやめなさい!」と叱られたなら、パニックになってしまうのではないでしょうか?
   そんな時には大人同様に「どうしたの?」と理解する態度を示してもらいたいはずです。そのことによって初めて親に自分の気持ちを伝えることが出来ます。子供ではどうしようもない理由がある場合には、その解決方法を教えてあげましょう。逆に、子供ですから明らかに子供に非があったり、何か的外れな考え方をしていたりすることもあるでしょう。そんな時には、何が良くないのか、何が原因でうまくいかないのか優しく教えてあげましょう。それが「諭す」ということです。親のその優しく包み込むオーラの中では、子供は素直に親の言う事に耳を傾けます
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叱る」のは、その後も不注意同じ失敗を繰り返している時で十分遅くありません

   子供は失敗する生き物です。その度に厳しく叱られていれば、親に対する愛着(愛の絆)を感じなくなり、親を「安全基地」と見なせなくなります。場合によっては、前回お伝えした通り、親に対するストレスが溜まり最終的に親に対して危害を加えるということにもなりかねません。