あるテレビ番組を見ていたら、「我が家のちょっと変わったルール」というテーマで街頭インタビューをする特集をしていました。
   するとお子さん連れのあるお母さんは、寝る前に家族お互いに膝をついて手をついて頭を下げて「今日も〇〇してくれてありがとうございました。」と言い合うルールを紹介してくれました。
   お母さんと子供はお父さんに対して、「今日もお仕事をしてくれてありがとうございました。」お父さんと子供はお母さんに、「今日も家のことを色々してくれてありがとうございました。」さらにお父さんとお母さんは子供に、「今日も元気に幼稚園に行ってくれてありがとうございました。」と言うのだそうです。
   私はそれを見ていて「『お互いに膝をついて手をついて』というのは、ちょっとやり過ぎかな?😅」とも思いましたが、家族が互いに感謝しあう姿はとても微笑ましく、私の心も温かくなりました
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   父親の外での働きに母親と子供が感謝し、母親の家庭内での働きに父親と子供が感謝し、幼稚園に毎日元気に通っている子供に両親が感謝する。昨今、ややもすると、互いの足りない面を責めがちですが、互いに感謝する心言葉にして伝えるこの家族は素晴らしいと思いました。

   さて、そのお母さんにインタビュアーは「どうしてそのルールができたのですか?」と聞きました。するとそのお母さんはこう答えていました。
私の夫がもともと小さな事でも『ありがとう』と言ってくれる人だったので、その延長でいつの間にかそのルールができました。」
   旦那さんの「ありがとう」に影響を受けて奥さんも「ありがとう」を言うようになり、それが子供たちにも広まったというのです。発信源になってくれた旦那さんはもちろん素晴らしいですし、それに心を響かせた奥さんも同じように素晴らしいと思います。
   そんなご両親に育てられているその子供は幸せです。この“感謝のシャワー”を浴びながら生活することで、両親を誇りに思い尊ぶ気持ちを育んでいるに違いありません。そして何より、毎晩「明日も元気に幼稚園に行こう!」という気持ちが湧いてくるに違いありません。

   どんなに心で思っていても、この家族のように言葉に出さない限り相手には伝わりません。また、“家族内のルール化”という発想もある意味斬新です。この家族のようなルールでなくても、「毎日1回は家族に『ありがとう』を言おう」というルールでもいいと思います。「我が家のちょっと変わったルール」をヒントに「我が家のちょっとステキなルール」を作ってみてはどうでしょうか?

   家族の「脱愛着化」が急速に進んだ為に家族内の凄惨な事件が多発している現代において、逆に「愛着化」が進む家族がある。私はとても嬉しくなりました。
ありがとう」で家族の「愛着」の輪を広げていきたいものです。😊