今回はある特定の団体の判断について疑問を投げかける内容になる為、敢えて根拠となる記事を伏せて匿名性を確保したい。
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(実際の団体とは異なります)

   今年の選抜高等学校野球大会に出場している学校の中に、昨年の同大会ではベスト4進出を果たしたものの、監督の方針から同年の春と夏の甲子園に県内出身者を一人も登録しなかった同年春の甲子園ではサイン盗みを疑われ試合を中断した球審から注意されたりしたことが「勝利至上主義」と非難された学校がある。その為に全国大会で3回戦突破を決めた直後、校歌を歌っている時にもかかわらず、「帰れ!」とスタンドからヤジが飛んだほどだ。
   県外からの野球留学については以前から高校野球連盟も注意を促している。この高校では、これらのようなことを受け、2017年2月に学校側の方針で監督の交代を模索し始めた。しかし、その事を知ったOB会や保護者から続投の嘆願書が集められ、結局学校側も方針を変えて同監督を続投させる事にした。なお、その学校は今年の選抜大会でも登録選手の中に地元出身者はただ1人しかいない

   しかし、本当に強ければそれだけで良いのだろうか?嘆願書を集めてまで学校側の方針を変えさせたOBはいざ知らず、保護者達までもが高校野球連盟の方針に逆らってでも勝利至上主義の道を進もうとする。本来、親とは「同じ条件で切磋琢磨する精神」を子供達に教えてやる立場にあるのではないのか?そういう親達の背中を学校の子ども達はどう見ているのだろうか?場合によっては子供達が「勝てるかどうかが一番大切なのだ」と学んでしまう恐れもあるのだ。
   また、県外からの野球留学者にほぼ全てのポジションを奪われたそれまでの野球部員達とその保護者達はどんな気持ちなのだろうか?いかに私立の学校とはいえ、一つの高等学校の部活動の出場メンバーを地元部員からそっくりそのまま他県の子供達に変えてしまうということが許されるのだろうか?

   子供たちを導く立場にある大人達には、今一度考えてもらいたいと思う。