ある日のNHKの「おはよう日本」で「スマホ育児」について特集していました。育児世代のお母さんが、子供がぐずったときの最終手段としてスマホを預ける場合が多いということを取り上げていました。しかし実際には、子供の発育上スマホを預けるのは望ましくないのではないかと悩んでいるお母さん方が多いということでした。

   その中で、ある専門家の方が次のような指摘をしていました。
ぐずった時にのみ使わせる位では子供の発達には全く影響しない
画面から50センチメートル以上離すこと
連続使用は50分までとすること
つまり、これらのことに気をつければ、健康上は問題はないということになります。

   しかし、公共施設の中では、ぐずった時だけでもスマホを使わせている姿を周囲の人たちが冷たい目で見てしまいがちです。番組の中では、ぐずる赤ん坊を周囲が温かい目で見守ることが必要という指摘がなされていました。
   しかし、世の中の視線はすぐには変わることはありません。それならば、以前投稿記事で紹介した「スマホトイ」のようなスマホのおもちゃであれば抵抗も少ないのではないでしょうか?
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左がスマホ、右がスマホトイ
このスマホトイには、タッチパネルや音声操作機能はもちろん、写真やムービーの撮影や、様々なゲームができるほか、同機種同士でのメッセージの送受信など、盛りだくさんな機能が搭載されているものもあるそうです。スマホを欲しがるお子さんに安心してプレゼントできるということで、親御さんからも人気が高いそうです。詳しくは下記にてご参照ください。

   私が以前担任した知的遅れのある自閉症の子供さんの親御さんは、その子が不安定な気持ちになった時に、それを見るとその子の気持ちがなごむというカードを渡していました。そのカードには、その子が大好きな乗り物の絵が描いていました。1泊2日の修学旅行の時にもそのカードを持たせてくださり、そのおかげで二日間気持ちが不安定になる事は一度もありませんでした。
   同じように考えれば、スマホやスマホトイのようなものでなくても、その子が気が紛れるような用具(例えば、子供がお気に入りの小さめのぬいぐるみや絵本など)は考えられないでしょうか?そのようなものが用意できれば、周囲の人からの余計な誤解を招くずに済むと思います。

   要は、大人は暇つぶしに当たり前のようにスマホを使いますが、子どもも同じように考えず、その子にとって一番心がなごむもの、つまりその子の個性を親が知っているということが大切なのだと思います。子供にとってオンリーワンの“なごみグッズ”を与えられるのは他でもない、その子の親なのですね。