【今回の記事】

【記事の概要】
   2017年初頭のネット界を騒がせたニュースといえば、なんといってもチェーンソーを持ち出し、宅配業者を脅した様子をYouTubeで動画公開した男が逮捕された件だろう。YouTubeのチャンネルごとの推計収入が分かるサイト・TuberTownによると、男の収入はこの7年半で約45万円だった。577本もの動画を投稿してこの程度。テレビ朝日の取材に対しては、「脅す様子を動画のネタにしたかった」といった趣旨の発言をした。これで一体いくらの広告収入が入るのかはわからないが、逮捕され、実名報道されて一生「チェーンソー男」など罵りを受けてしまうのはまったくもって割に合わない
   ところで、昨年、大阪府内の小学校が4年生男子に対して将来の夢を聞いたところ、3位が「YouTuber」になったという。仮に、私に子供がいて「お父さん、ボク、YouTuberになりたい!」と言った場合、「やめとけ」と止めることだろう。(なぜなら)ネットの世界では「勝者総取り」はもはや伝統である。それこそブロガー、YouTuber、ニコ生主、アフィリエイター、メルマガなど様々な「これからはこれが儲かる!」とすでに成功した「勝者」が煽(あお)り、後発組の屍(しかばね)が累々となっていくのである。

【感想】
   昨年、大阪府内の小学校が4年生男子に対して将来の夢を聞いたところ、3位が「YouTuber」だったと言う。子供ながらに、「面白そう」「自分にもできそう」「楽してたくさん稼げる」と思っているのでしょうか?😅
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    しかし、今回逮捕されたこの男の収入は、7年半にも渡る投稿で約45万円だったと言います。換算すると、年収6万円、月収わずか5千円です。とても生活を支える職業としては成り立たちません。記事にある通り「勝者総取り」が伝統ということで、高額を得れるのはほんのひと握りの人間なのです。
   また、アクセス数を増やすには、人よりもインパクトのある動画を撮らなければならなくなります。その結果一歩間違うと、この男のようにチェンソーを使うというような無理な演出をせざるを得なくなるのでしょう。

   子どもの夢は叶えてあげたいところですが、望ましくない夢を抱いている子どもを正しい方向に導いてあげるのは親の役目です。
   但し、子ども達の中には、トップクラスのYouTuberの成功例に影響されて、本気でYouTuberになりたいと思っている子がいるかも知れません。そんな子供に対してそんなものやめなさい」と全否定すると、「自分の気持ちを聞いてもらえなかった」と感じて親に対する不信感を抱く危険があります。きちんと理由を教えて納得させてあげましょう。😊