【今回の記事】
(映像記事)

【記事の概要】
   1人だけ正しいコースを走りました。マラソン大会で誘導ミスがあり、参加した263人中262人が失格となりました。
   ミスが起きたのは、5日に岡山県笠岡市で開かれたマラソン大会です。笠岡市によりますと、3キロコースの小学3年生から6年生の部には263人が参加。誘導ミスによって262人が誤ったコースを走りました。本来、3キロだったコースは2キロ足らずになり、1位の児童は6分51秒でゴールしました。最後を走っていた児童の後ろには係員が付いていたため、たった1人だけ正しいコースで走りきりました他の児童は全員失格となり、笠岡市は唯一、完走した児童を優勝者として表彰することを決めました。

【感想】
   この問題の最大の焦点は、参加した子供たちの気持ちです。
   失格になった262人の子供はもちろん、最後を走って優勝とされた子供の気持ちはどうなのか?ということです。失格になった子供達は納得するでしょうか?そして、優勝した子供は喜ぶでしょうか?
   262人の子供が失格になったのは、あくまで誘導ミスをしたスタッフである大人の責任です。それなのに、「正しいコースを走った子供だけが表彰の対象になる」という大人の物差しだけで結果を導き出したのです。
   子供の目線に立つならば、3キロを走った子供のタイムを他の子供達が走った2キロ足らずの道のりに割合換算する等して子供達を平等に扱うという臨機応変さが大会役員には必要だったと思います。
   そして一番重要なことは、誘導ミスしたことを子供達に謝るということです(記事中にはその旨は記載されていません)。自分が失敗して子供達に迷惑をかけたなら、素直に頭を下げて謝れる誠実な大人でありたいものです。

   子供達の健全な成長のために企画された大会だったはずです。そのような“目的”があるならば、子供の目線、子供の気持ちを一番重要視するべきだったと思います。