【今回の記事】

【記事の概要】
『BizLady』では、女性500名を対象に“理想の家庭”を調査。そのイメージについて、ご紹介していきます。
   ちなみに第4位は「貯蓄が多い家庭」でした。
   では、栄えある第1位に輝いたのは、次のうちのどれでしょうか?今回はあえてクイズ方式で紹介したいと思います。
○「毎日家族で食卓を囲める家庭」
○「世帯収入の多い家庭」
○「妻と夫が心から愛し合っている家庭」
○「笑顔の多い家庭」
○「子どもがすくすくと育っている家庭」
○「家事・育児を助け合っている家庭」

   さあ、答えが決まったら、以下の【感想】を見る前に上記記事で答えをご確認ください!(^-^)

【感想】
   結果はいかがでしたか?
   さて、ここで大切な事は、「なぜその家庭像が一位に選ばれたのか?」という事です。
   それは、それだけ今の世の中にその家庭像が欠落しており、少なくともアンケートの対象となった女性たちは、それを最も欲しているからでしょう。
   今の家族に欠落し、女性たちが欲しているもの、それは、家族と家族との絆」ではないでしょうか?何故なら、「家族と笑顔で生活する」という事は、家族と①視線を合わせ②笑い合いながら③楽しい会話を交わし合う事です。これらの行為は、愛着7」に含まれるものであり、まさに「人と人とを愛着(愛の絆)で繋げる」事になるからです。

   また、このアンケート結果には偶然にも、精神科医の岡田氏が「人間社会の崩壊に繋がる」と警鐘を鳴らす「脱愛着」化から抜け出したいという思いが表れています。私には、この一致は、これからも人間社会を持続し子孫を残したいと思う人類の本能の証であるように思えるのです。

   以上のことから、今回の記事のタイトルにある「『幸せ』ってなに? 」という問いの答えは、自ずと、「人と人とが愛着(愛の絆)でつながっていること」と導き出されます。

   ちなみに、2005年の調査で、国民の97%が幸福だと感じている国ブータン。そのブータン研究センター所長は次のように述べています。

幸せにとって大切な事は、人々がつながって生きることです」(岡田2012)

   ブータンの人も日本人も、「本当の幸せとは何か?」ということを、同じ人類として本能的に分かっているのではないでしょうか?