【今回の記事】

【記事の概要】
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①[ワシントン 6日 ロイター] - トランプ米大統領は10日に予定される日米首脳会談の後、安倍晋三首相とフロリダ州でゴルフをする意向を明らかにした。ラジオ局のインタビューに答えた。
   トランプ大統領は「われわれはゴルフを1ラウンドやる予定で、これは素晴らしいことだ」と発言。「昼食を取るより、ゴルフコースを回る方がその人を良く知ることができる。これは、ゴルフの利点の1つだ」と述べた。
②会談や共同会見でトランプ大統領は貿易や為替をめぐる日本批判は避け、日米の経済関係を強化していく方針を強調した。
   トランプ大統領は駐留米軍の経費負担については言及せず、会見で次のように述べた。
「またこの場を借りて安倍首相と日本の人々に対して、我々の軍を駐留させてくれていることに感謝を申し上げたいと思います

【感想】
   今回のゴルフ外交を揶揄する人はいるが、私はベストの外交だと思っている。それは、ゴルフをする事で両者の心の絆が強くなると思うからだ。もっと言えば、両者の愛着(愛の絆)が強くなるからだ。

   なぜトランプ氏は「昼食を取るより、ゴルフコースを回る方がその人を良く知ることができる。」と語るのか?トランプ氏は、その過激で常識外れな言動から、明らかに発達障害(特に自閉症スペクトラム障害)か愛着障害のいずれかを持っていると考えられる。そのため、人と好ましい人間関係を築くのが苦手であると思われる。そして、発達障害や愛着障害を持っている人間は、普段周囲の人間から敬遠されがちであるために、心の拠り所となる誰かを求めている
   その欲求を満たしてくれるのがゴルフという つかの間の時間なのである。ゴルフは、相手と目を合わせ、笑い合い、親しげに会話を交わし、相手を「ナイスショット!」褒める。これらの行為は「セロトニン5」や「愛着7」の中の行為である。そのため、ゴルフをしている時だけは相手との心の壁はなくなり、相手を愛着の対象としてみなすことができるのである。

   私たち教師は、先輩方から「たくさん子供と遊びなさい」と言われてきた。それは安倍首相がトランプ氏とゴルフをするのと同じ意味なのである。たくさん子供と遊べば遊ぶほど、「セロトニン5」や「愛着7」の行為を子供に対して行うことになる。それによって、子供たちは教師に対して安心感(セロトニン5」によって)や親近感(「愛着」によって結ばれた感覚)を抱くことになるのである。

   安倍首相は、トランプ氏でさえ一目を置く長女イバンカが「クレバーな(賢い)人」と認めた人物である。もともと安倍首相は、他国の主要人物と人間関係を築くのがうまいと言われている。アメリカの有力紙・ワシントンポストも、「トランプ大統領との個人的な結びつきを強めようとする安倍首相の強い決意は他の国の首脳とは対照的だ」と報じている。確かに過激なトランプ氏に対して拒否的な姿勢を見せている他国の首脳が多い中で、トランプ氏の懐に飛び込み信頼関係を築こうとしている安倍首相の行動はある意味特異に映るかも知れない。しかし、私にはその様子が、まるで、クラスのみんなから嫌われている愛着障害児に敢えて近づき、彼の凍りついた心を溶かそうと努める学級委員長のように見える。
   なお、トランプ大統領は今回の日米首脳会談の共同会見の場で、これまであれ程日本に対して強硬な姿勢で要求していた駐留米軍の経費負担について次のように述べた。「またこの場を借りて安倍首相と日本の人々に対して、我々の軍を駐留させてくれていることに感謝を申し上げたいと思います」。この発言を彼の姿勢の変化を表すものと解釈すれば、もしかすると、安倍首相はトランプ氏にとっての「愛着の対象(愛の絆で結ばれた相手)」となれるかもしれないとさえ思えてくる。それはこれからの日米関係を構築していく上で最も大切なことなのである。