【今回の記事】

【記事の概要】
   注射が大嫌いなある男の子。そこでお母さんは、「今日は『モシモシ(聴診器による診察)』だけだから」と嘘をつき、男の子を病院に連れて行きました。
   待合室で名前を呼ばれ、元気に返事をして診察室へ入った男の子。すると診察台の上に置いてあったのはナント注射器!我が目を疑いお母さんを見ると、返ってきた言葉はたった一言「ごめん」。お母さん、看護師さんに押さえつけられ、大嫌いな注射器をされた男の子が叫んだのは、「ぼく、何も悪いことしてないのに〜😭‼️」。
   その言葉を聞いてある事を思い出したお母さん。「そういえば、いつも『悪いことしたら注射だからね〜!』と怒っていた」ことを…。
(詳しくは上記記事のタイトルタップにてご覧ください。マンガになっています。)

【感想】
   脅しで叱るのはNGです。同様に、「言う事聞かないとお父さんに叱ってもらうよ!」「警察に連れて行くよ!」もアウトです。学校でも先生が子どもに「こんな問題も出来ないなら、1年生の教室に行ってきなさい!」等と言うことは絶対NGです。
   これらの注意で子どもが行動を改めたとしても、恐怖感だけで直しているに過ぎません。その行動がなぜいけないのかを教えない限り、そこに子どもの成長はありません。
   成長がないばかりか、そう脅される度に親から強烈な恐怖感を与えられることによって、親に対して「安全基地」という認識を持てなくなり、親との愛着(愛の絆)が破壊されてしまう危険もあります。

   覚えてらっしゃるでしょうか?昨年5月に北海道七飯町東大沼付近の山林で行方不明になっていた小2男児の田野岡大和くんの両親が「しつけ」として山林に“置き去り”にしていた事件を。置き去りにされて、一人で歩き出した大和くんは、一度は両親が乗った車を追いかけて来たそうですが、やはり乗せてもらえないことが分かると、その後はもう車を追いかけて来る事はなかったそうです。それが、親に対する愛着(愛の絆)が失われた証だったのではないでしょうか?詳細は下記タイトルタップにてご参照ください。

   脅しによる注意のデメリットは、子どもに恐怖感を与えるだけでなく、最後にはこの事件のように、実際にその体験をさせないと効き目が無くなることです。そうした場合に子どもがどんな辛く悲しい思いをするかは、あの時の事件を思い出せば理解できると思います。