【今回の記事】
滑り台で首に縄跳び絡まり女児死亡 消費者庁が注意喚起

【記事の概要】
   東京都江戸川区の区立公園で先月、滑り台で遊んでいた女児(当時4)の首に縄跳びのひもが絡まり死亡する事故が起きていたことがわかった。大阪市でも先月末、小学1年の男児(7)が遊具の格子状のパイプの間に首とランドセルが挟まり、重体となる事故が起きている。消費者庁は、小さな子どもが遊ぶ際は大人が付き添うよう呼びかけている。
   江戸川区などによると、女児は1月3日午後、滑り台の斜面で、縄跳びのひもが首に絡まり、窒息した状態で見つかった。通行人が119番通報したが、搬送後に死亡した。縄跳びのひもは片端が滑り台上部の柵に結びつけられていた
   子どもの事故情報を収集している消費者庁は昨年、2009年9月~15年末に公園や幼稚園・保育園、レジャー施設などにある遊具で起きた事故を分析。死亡事故には滑り台に衣服が引っかかったり、大阪市のケースと同様にランドセルがうんていに引っかかったりして、窒息するケースなどがあった。

【感想】
   就学前の子供であるならばいざ知らず、小学校に入学した後の交友関係が広がった子供に対して子どもが遊ぶ際は大人が付き添う」という消費者庁の呼びかけには若干無理があるのではないでしょうか?また、別の報道では消費者庁は「子供の持ち物や服装に注意する」ようにとも呼びかけているようです。しかし、この「子供の持ち物や服装に注意する」とは、具体的にどのような注意をすれば良いのか漠然としています。

   では、このような問題に対して、親はどのように対応すれば良いのでしょうか?
   私が考える対策は、
①「遊具で高いところに上がるときは身に付けているもの、持っているものを離す
②「公園では1人で遊ばないようにする
という2つの注意点を具体的に教えることです。
   ランドセルや縄跳びで首が占められるのは、高いところからぶら下がった状態の時に起こる事故です。 身に付けている物や持っているものを体から離せば、絡まる要因が取り除かれるため、高いところに上がっても、ぶら下がった状態で首を絞められる事はほとんど無くなるでしょう。 しかし、子どもは寒い時にはマフラーや紐で繋がった手袋をして遊ぶ事もあります。それらが絡まることもありうるため「①」だけでは完全ではありません。これを補うのが「②」です。
   誰かと一緒に遊んでいれば、何かあったときにもう1人の子供が大人に助けを求めることが出来ます。これは、不審者に襲われたとき等にも応用できます。何よりも、公園で小さな子供が1人で遊んでいる状況こそ不審者に狙われやすいのです。
   
   この2つの条件が揃えば安全性はかなり高まると思います。

   ただし相手は小さい子供です。しゃべって聞かせただけではすぐに記憶から消えてしまうでしょう。できれば親御さんの時間があるときにお子さんと一緒に公園に行き、実際にランドセルを身に付けたり縄跳びを持ったりした状態から、それらを離して遊具に上がる経験をし、体で覚えさせておく必要があると思います。

   この世にたった1つしかない大切な命です。後で後悔することのないよう、今できるだけの予防策を実行しておく事は親の使命だと思います。