【今回の記事】
「ダイエットができない人」の3つの特徴

【記事の概要】
   今年こそはダイエットを始めよう!と元日誓いを立てては毎年挫折…などという経験に身に覚えのある人も多いのでは。じつは、ダイエットが続かない人には共通する特徴があるのです。今回も、『ビールを飲んでも飲んでも腹が凹む法』(三笠書房)著者のダイエットコンサルタント・小林一行氏にレクチャーしていただきます。

「ダイエットがうまくいかない人」、つまりダイエットに挫折しやすい人には、大きく分けて3つの特徴があります。
   まず1つ目は、「熱しやすく冷めやすいタイプ」です。このタイプの人は、テレビや雑誌のダイエット特集を見たり、太った自分の写真にショックを受けたりしたとき、瞬間的に「よし、ダイエットするぞ!」と決意します。そして「糖質制限もやろう、ランニングもやろう、ジムにも行こう、ストレッチもやろう」と、あれもこれもと、たくさんのダイエット法に手を出します。結局、途中で飽きたり、多過ぎて時間が足りず1つでもできなくなると、あとは雪崩を打つようにいっせいに全部の習慣をやめてしまうわけです。「興味を持つと一直線だが、いったん興味を失うと知らんぷり」というタイプといえるでしょう。
   2つ目のタイプは、「完璧主義」です。彼らは、例えば「スクワットをしましょう」というと、「膝は何度の角度に曲げますか?」「最低何回やらないといけないのですか?」などと細かい説明を聞きたがります。そして「膝は90度くらいに曲げます」といえば、三角定規で測らんばかりで、「30回」といえば、毎回きっちり30回やり、「ウォーキングは1日30分程度」というと、ストップウォッチで正確に30分を計るのです。これが実行できている間はいいのですが、たった1日でもできない日があると、「ごめんなさい! 今日はできませんでした! 私はやっぱりダイエットできないダメな人間です!」と、自分を全否定してしまいます。決めたことをきっちりやろうとする姿勢は素晴らしいのですが、できないときに自分を否定し、モチベーションが下がってしまって挫折することが多いのです。
 3つ目のタイプは「青い鳥症候群」です。このタイプの人は、さまざまなダイエット情報に詳しく、知識も豊富なのですが、「もっと自分に合った、いいダイエット法があるに違いない!」といって、なかなか実行に移しません。テレビやネットでは、「今までのダイエットはもう古い。この方法なら、ラクに1ヵ月で5㎏やせられます」などと新しい方法が日々、次々と紹介されています。「青い鳥症候群」タイプの人は、こうした宣伝文句に振り回されてしまい、結局どれをやればいいかわからなくなってしまうのです。

3つのタイプに共通するのは、みな「思い込み」に支配されているという点です。「全部やらなければいけない」「完璧にやらなければいけない」「自分に一番合ったものでなければいけない」……、はっきりいって、どれもダイエットを継続するには邪魔なものばかりです。
できなくても自分を責めない
回数を減らしてもいいから続ける
やる気がないときは適度にゆるくやる
こんなふうに、自分に対してもっともっと寛容になりましょう完璧さを手放し、できなかったことに意識を向けるのをやめましょう。そして、継続することに意識を集中させることが、ダイエットの成功には大切なのです。

【感想】
   このブログは、基本的に家庭教育に関する情報を発信するブログであり、美容情報ブログではありません。つまり、ダイエットに取り組んでいる子どもはそう多くはありませんが、ダイエットと同じくらい「難しい課題」に取り組んでいる子どもは沢山いるということです。そこで今回の投稿は、そういう子どもたちに対して、親や教師がどう向き合えばいいか?ということについて取り上げたいと思います。課題はダイエットではありませんが、「難しい課題」という点では共通することが沢山あるはずです。
   例えば、子どもたちの家庭学習を例にして考えてみましょう。どうしても家庭学習が習慣化しない子どもがいたとしましょう。つまり、この時この子どもは、自分にとって「難しい課題」に取り組んでいるということになります。
   担任からは、細かく書かれた“家庭学習のマニュアル”なるものが渡され、その通りに学習しましょうと言われます。これができる子はいいのですが、問題は、担任や親ができない子どもにも同じように“完璧”にさせようとするところです。これによって、子どもの学習意欲が失われ、体が机に向かわなくなるのです。翌日、やって来なかった子どもたちは居残りをさせられ、マニュアルどおりにできるまで帰してもらえないという学級もあるようです。しかし、何事も実態に応じた取り組みが大切です(小学生にプロ野球と同じ練習メニューをさせても出来るはずがありません)。始めはマニュアルどおりでなくても、今子どもが取り組めるところまで難易度を下げて、とにかく継続して取り組むことが大切なのです。継続することができたら、そこから少しずつ難易度を上げていけばいいのです。

   記事にもある通り、ダイエットと同じくらい難しい課題に取り組む時のポイントは以下の通りです。
①「できなくても自分を責めない」
②「回数を減らしてもいいから続ける」
③「やる気がないときは適度にゆるくやる」

   これらについて親の立場から考えると、以下のことが大切になります。
「①」については、「みんなと同じにやらなければダメ!」と子どもを責めないこと。たとえマニュアル通りにできなくても難易度を下げても、子どもの今の実態に合わせること。(寛容さ
「②」については、子どもの実態に応じた難易度に下げて取り組ませること。(完璧主義からの脱却
「③」については、子供が疲れていてできそうもない時は、親がそれを理解し、できる範囲でやらせ継続だけはさせること。ただし、その旨を連絡帳にで担任に伝えて認めてもらう。(継続の重視

   今回は、家庭学習を例に考えましたが、「難しい課題」は子供によって異なります。子どもによっては、家の中の活動(お手伝いや家庭内の約束等)でつまずいている場合もあるかもしれません。しかし、どんな課題であっても取り組ませるポイントは「寛容さ」「完璧主義からの脱却」「継続の重視」の3つなのです。