【今回の記事】
期末テスト中の中学生、電車にはねられ死亡

【記事の概要】
 30日午前、大阪府泉南市のJR阪和線の踏切で中学3年の男子生徒が電車にはねられ死亡しました。男子生徒の学校では期末テストが行われていて、警察は自殺と事故の両面で調べています
   午前9時前、泉南市信達市場のJR阪和線の踏切で「中学生の男の子が列車に飛び込んだ」と近くにいた男性から110番通報がありました。警察によりますと、男子生徒(15)は、市内の中学校に通う3年生で搬送先の病院で死亡が確認されました。
   泉南市教育委員会によりますと、男子生徒が通う学校では30日、期末テストが行われていましたが「不登校」や「いじめ」については把握していないということです。遺書も見つかっておらず、警察は自殺と事故の両面で調べています。

【感想】
「中学生の男の子が列車に飛び込んだ」と証言しているのは、現場の近くにいた男性である。その近さで「列車に“飛び込んだ”」と証言している。「誤って線路内に倒れた」ではなく、「列車に飛び込んだ」のである。この情報から判断するならば、極めて自殺の可能性が高い。しかも、学校ではちょうど期末テストが行われている最中だった。年もちょうど高校受験を控えた中学3年生。自然に考えれば、テストに対する自身の手応えで分かった悪い点数を悲観して自殺した可能性も捨てきれない。
   ここからは、“もしもそうだったとしたら”の仮定の話である。もしもそうだったとしたら、その自殺の原因を作ったのは、一般的に親の考え方によるところが大きい。以前も、以下のような記事を投稿した。
こんな親が子どもを追い詰めて不幸にする 〜親の期待に悩み苦しむ子ども達〜

この記事のように、子ども達が成績について悩んでいるときは、親からのプレッシャーに悩まされている場合が多い。親は大切な我が子の命を失ってから自分を悔やんでも後の祭りなのである。

   大切なことは、「どの高校や大学に入るか?」ではない。近頃報じられているような名門大学生による不祥事のように、入ることで燃え尽きてしまい堕落してしまっては本末転倒である。また、会社が学生を採用する際にも、今は昔の“学歴”重視から“人物”重視に移行しているケースが増えているらしい。
   つまり、本当に大切なことは「入った高校や大学で、どれだけ有意義な学生生活を送り、自分の人間性を高めるか?」ということだと思う。そして、その有意義な学生生活を送るために必要な能力こそが、「キャリア教育」で目指す4つの能力「人間関係形成能力」「情報活用能力」「将来設計能力」「意思決定能力」(以下記事①参照)であり、その能力を身に付けさせる支援が、3つの自立支援「見守る」「任せる」「命令しない」(以下記事②参照)なのである。ちなみに、記事①では「『キムタク母流子育て』で育む」とあるが、その木村さんの「見守り支援」は上記の3つの中に含まれている。
①「社会的自立のために「学力」よりも大切な4つの能力!「キムタク母流子育て」で育む
②「これは大ヒット! 子どもが必ず変わります!! 〜「①見守る。②任せる。③命令しない。」〜