【今回の記事】
子育て悩みランキング第1位は、子どもの「イヤイヤ」行動 〜それをどう捉え、どう行動するか?〜

【記事の概要】
   今回の記事は、以前の投稿で「子育て悩みランキング」の1位になった、「子供の『イヤイヤ』行動」についての投稿記事です。
   考察の結果、子供の「イヤイヤ」は、2〜4歳頃に訪れる第一反抗期であろうという考えで話を進めました。その中では、「自分の力でなんとかしたい」「お母さんの言う通りにしたくない」という「自我の目覚め」であるということにもふれました。さらに、そういう「イヤイヤ」の子どもに対してどのように接したらいいのかということについて、「セロトニン5」を用いた見守り支援を紹介しました。

【感想】
   さて、精神科医の岡田氏は、どの家庭でも愛着障害(不全)が起こりうる要因として「親の怒り癖」を挙げています。私は、その指摘を聞いて、どうして世の中の多くの親御さんに「怒り癖」が身についてしまうのか?という疑問を抱いていました。
   そんなところに、前々回の記事を見つけ、第一反抗期である「イヤイヤ」期に、親はイライラして子どもを怒ってしまうということが分かりました。
   私はその時、ある仮説を思いつきました。
   それは、親は、子どもの「イヤイヤ」期に、産後の生活で生まれた精神的なストレスも手伝い、どうしても子どもを感情的に怒ってしまう。厳しく怒られた子どもは、親に対して「敵意」を感じ、そのことが、子どもの、親を愛着の対象として認識する気持ち、つまり「安全基地」として認識する気持ちを失わせる本来ストレスを癒す場であるはずの「安全基地」を失った子どもは、それ以来不安定な精神状態に陥ることが多くなり、第一反抗期を過ぎても子どもの反抗的態度は続き、親は依然として子どもを怒ることが多くなるのではないかと考えたのです。
   つまり、既に「臨界期」に、母親という信頼できる「安全基地」を子どもに与えていたにも関わらず、「イヤイヤ」期に親が子どもを感情的に怒ることで、逆にその「安全基地」を奪ってしまう。そのことが決定打となり、「安全基地」を奪われ精神的に不安定になってしまった子どもの反抗的態度はその後も止むことなく、親は依然として子どもを怒り続けることになってしまうのではないか?という私なりの推理です。

   もしも、この考えが正しければ、例えば、冒頭の「今回の記事」で紹介したような第一反抗期の時の適切な対応方法が明確になれば、子どもの「安全基地」は失われることはなく、その後の親子関係も安定したものになるのではないでしょうか。
   さらに、第一反抗期の際に「セロトニン5」を用いた支援を母親が身につければ、第一反抗期以後も子どもの心は常に安心、安定に導かれ、親子間の余計なイザコザは減るでしょう。

   なお、「愛着」「臨界期」「安全基地」等の考え方については、本ブログの
人の一生を左右する乳幼児期の愛着形成の大切さ(修正最新版)
を参照して頂ければ幸いです。