【今回の記事】
教育長、学校側の対応遅れ認める 原発避難先でいじめ 

【記事の概要】
   福島第一原発事故で福島県から横浜市に自主避難した中学1年の男子生徒(13)が、いじめを受けて不登校になった問題で、横浜市教委の岡田優子教育長も会見を開いた。「1カ月以上不登校が続き、金品の問題が出た。小5の6月時点で重大事態とすべきだった」と話し、学校側の対応の遅れを認めた。男子生徒に対しては「申し訳ないことをした。子どもの成長のサポートを全力でやっていきたい」と話した。
   第三者委の報告書によると、男子生徒は小学3年の6~10月に不登校になり、登校再開後もいじめがあった。多額の金品のやりとりがあった小学5年の5月末から再び不登校になった。
   保護者は学校に相談。学校は金品のやりとりについて、他の児童の保護者からの情報で把握したが、黒沢弁護士によると、学校が加害児童らに事情を聴いたところ、「男子生徒が自分の意思でお金を渡した」などと答えたため、いじめと判断しなかった男子生徒には聞き取らなかったという。

【感想】
   今回は、訂正の投稿です。
   前回の投稿で、私は当然のように「調査においては、加害側と被害側と双方に言い分を聞いたはずである」と言ってしまった。ところがである。この学校は私の予測が及ばない遥か彼方にいた。
   上記記事によると、「学校が加害児童らに事情を聴いたところ、『男子児童(被害児童)が自分の意思でお金を渡した』などと答えたため、いじめと判断しなかった男子児童には聞き取らなかったという。」との報道がなされている。被害側の人権を完全に無視し、まるでその児童を犯人に陥れようとでもしたかのような悪質な怠慢、まさに「教育の放棄」以外何ものでもない。
   また、加害児童に聞き取りをした教師についても、児童らから「150万円は◯◯君の方からくれました。」と聞き、それを鵜呑みにしてしまうあまりにも軽率過ぎる判断は看過できるものではない。普通の感覚ならば、150万円もの大金を小学5年生の子どもが友達に渡していたというその不自然さを疑うところである。(「小学生がそんな大金を自分からおごるものか?」「その150万円もの大金はどこから用意した?」「親はこのことを知っているのか?」等)それなのに、支払った児童から何も聞き取りをする事なく済ませていたのは、明らかな怠慢である。

   150万円もの大金の授受について、双方から聞き取りをしない、しかも被害側の言い分を聞かない生徒指導!本当に信じられない。もはやこの学校は崩壊している。何か根本のところが欠落している印象を受ける。