【今回の記事】
4歳、プールで水死=高知

「水」は、小さい子供にとっては、いつその命を奪うかもしれない危険な環境である。幼児に関して言えば、今回のような事故は、いつどこで起きてもおかしくない事故である。
   この事故では、親御さんがシャワーは浴びている間に走っていなくなったという事のようである。
   このような事故を防ぐためには、まずは、「プールサイドは転ぶとコンクリートで怪我をするので走ってはいけない」という一般的な約束事をきちんと事前指導しておく必要がある。
   また、何もせず4歳の子どもと一緒にプールに行きシャワーを浴びていれば、必ずと言っていいほど今回のような「いつの間にか子供がいなくなった」という事態は起きる。「楽しい環境の中に置かれれば思わず走りだす」、それが子どもである。そのために、事前に「絶対にお父さん(お母さん)と離れてはいけないよ」と話しておかなければいけない。心配であれば、何かしらの厳しいペナルティーを予告する必要もある。なぜならば、これは「命」に関わる事案だからである。

   今回の事故は、「『海ではなくプールだから安心』と思い込む事はとても危険である」ということを教えてくれる。先月の下旬には、5歳児が、水深60cm、縦9.5m、横5.5mの小さなプールで溺れて意識不明となった事故が起きている。
   残りの夏、事故のないように楽しく水と付き合うために、大人による事前指導をもう一度見直したい。