【今回の記事】
金メダル・大野将平が貫き通した強くて美しい「日本柔道」の誇り

   以下、あえて上記記事より参考させて頂く。
   金メダルが決まっても、大野将平にガッツポーズはなく、ニコリともしなかった。世界の人は「どうしてこの日本人は、金メダルだというのに喜ばないのだろうか」と思ったはずだ。大野は言う。対人競技なので、相手を敬(うやま)おうと思っていました。(五輪は)日本の心を見せられる場でもあるので、よく(高ぶる)気持ちを抑えられたと思います。」
礼に始まり礼に終わる」それが、彼の「(柔)」を支える哲学なのである。

   さらに、大野はこうも語る。「日本柔道は、やはり重量級がピックアップされる。悔しい部分もありました。中量級の僕でもインパクトのある、ダイナミックな柔道、本当に強くて美しい柔道をできるんだということを証明したかったし、柔道界のシンボルみたいな選手になれるようにこれからも精進していきたい」
   これも、彼の「柔道」そのものを支える哲学である。
   彼こそ真の柔道家であると感じた。

   そういえば、世界が敬意の眼差しを向けるあの体操の天才内村もこう言っていた。「技の難度よりも技の完成度つまり技の正しさと美しさを優先するべきである」と。その証拠に、体操団体決勝で、最も難しいと言われる鞍馬の演技で、内村は全ての選手中最も高いE(完成度)スコア⒏9を叩き出していたのである。

   彼らのような考え方こそが、“日本人のよさ”を現しているのではないか。