【今回の記事】
「死ね!バカ!」これが指導?〜広がる“ブラック部活”〜

   いまだにこのような指導を行っている指導者がいるのですね。
   番組では(私は残念ながら番組の放送を見ることができませんでしたが)、吹奏楽部の指導についても取り上げられたようですが、実は私も小学校ですが吹奏楽の課外クラブの指導を担当していました。小学校といっても吹奏楽コンクールに毎年出場す学校で、子供たちは東北大会出場を目指して頑張っていました。そのため、練習は厳しく行っていました。
   ただ、一番厳しかったのは、子供たちの生活態度についてでした。挨拶をきちんとすること、時間を守ること、一生懸命努力をすることなどについては、演奏練習を差し置いてまで指導したことも何度もありました。たとえそれがコンクールの1週間前であったとしてもです。
   いろいろと厳しい事は言っていましたが、1つだけ続けていたことは、練習後に練習場の廊下に立って、下校していく子供たちを笑顔で見送る事でした。すると子供たちは、さっきまで鬼のように厳しく指導されていたにもかかわらず、私に元気に「さようなら!」と挨拶をして帰っていくのでした。私も挨拶をかけてくれた子供に、笑顔でさようならと挨拶を返していました。子供を“見つめ”“笑顔で”“優しい口調で”挨拶を返す私からの子供たちに対する精一杯の愛情表現でした。詳しくは本ブログの「愛着形成のやり直しの仕方」http://s.ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12180436474.htmlをご参照下さい。
   ただしその時でも、決して私の方から先に挨拶をする事はありませんでした。それは、子供たちに自分から進んで相手に挨拶をする習慣をつけてもらいたかったからです。しかしそれでも、私と子供たちとの間の“愛の絆”は途切れる事はありませんでした。

   部活動の世界では、大会やコンクールでの“結果至上主義”の雰囲気は今でも残っているようです。しかも厄介なのは、子供たち以上に父母会のお父さんお母さん方が大会で良い成績を収めてほしいと強く思っていることです。そのために教師の暴言による指導があることを知りながら黙認しているのが現状です。