【今回の記事】
http://www.biranger.jp/archives/229260
(「2位 男を立てる」…より大事だった!「結婚したい女性の条件」1位は?」)

    この記事を見る前に、想像してみてください。記事では、「顔がかわいい」「スタイルがよい」「キチンと仕事をしている」とかが1位ではないのか?と書かれていますが違います。ちなみに「気配りができる」は第3位です。2位に大差をつけてブッチギリの1位になったこの答えは、ある意味世相を反映していると思います。さあ、答えを予想したら、上のURLをクリックして記事を見てみましょう!

   いかがでしたか?過去のランキングではあまり聞いたことのない答えだと思うのですが。あたかも、「現代は“ストレス社会”」と言われていることを象徴しているようです。
   ところで、一番ストレスが溜まる場面はどこでしょう?上司から怒られる時?行きたくない飲み会に参加している時?しかし、いずれも一過性の事で、毎日経験するわけではありません。
   これはあくまで私の想像、というよりも精神科医の岡田氏が危惧していることから想像したものですが、一番のストレスの原因は、人が毎日帰る“家庭”ではないでしょうか?
   実は、今は殺人事件の半数は家族内の事例だそうです。この事実は、本来仕事や学校から持ち帰ってきたストレスを癒す場所であるはずの家庭が、実は逆にストレスを溜める場所になっているということの証ではないでしょうか。
   これまでも、家庭内で他者を否定したりバカにしたりする言葉が、他者への愛着形成に悪影響を及ぼしているということは、何度か述べてきました。愛着対象を持てないということは、本来はストレスを癒す場であるはずの「安全基地」を持てないということですから、ストレスは溜まるはずです。
   また、リビングにいても、家族それぞれがテレビやゲーム機やスマホに目を奪われる“ノーアイコンタクト家族”が急増していると岡田氏は危惧しています。愛着の専門家達によれば、「相手を見る」ということは、愛着形成の方法の一つだそうです。これについては、本ブログの「愛着形成のやり直しの仕方 その2」(http://s.ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12180436474.html)をご参照ください。
   また、それぞれが別の画面に集中していますから、例えば誰かが「今日って何曜日だった?」と聞いても、誰も答えないか、答えても“上の空の返事”が返ってくるだけです。ちなみに「穏やかな口調で話しかける」も愛着形成の方法ですから、ここでも愛着形成の機会を逃しています。
   こうして考えてくると、家族内での挨拶の大切さが分かってきます。家族に「おはよう」「おやすみ」と話しかけて、かけられた家族も相手を見て「おはよう」「おやすみ」と笑顔返事を返す。これが習慣化している家族は、互いにどこか温かい気持ちになって“癒されている”はずです。