http://s.ameblo.jp/oginaoki/entry-12176940993.html
(「差別じゃないけど、育児経験のない男性は『共感力に劣る』んですよ」)

   突然ですが、これは最近投稿された尾木ママのブログです。
   ちょっとドッキリする表現でなので、誤解を受けることのないよう、恐縮ですが、若干、私なりに補足をさせて頂きたいと思います。

   育児経験のある無しは置いといて、まず人間誰にも自閉症の傾向が大なり小なりあるわけですが(本ブログ「あなたも私も自閉症スペクトラム」を参照ください)、自閉症の特質の一つに“想像力が足りない”というということがあります。男性はもともと、その自閉症の傾向が女性よりも強いです。ですから、「共感力」や「想像力」が劣るのは、男性自体に問題があるのではなく、先天性のものなので、まずその点を誤解の無いように願います。
   また、生物学的に、「母性」と「父性」とは、その働きが違うと言われています。母親が“子どもを受容する”役目を持つのに対して、父親は“母子分離”のリード役、子どもとの遊び役、そして子どものしつけ役という役目を持っているのだそうです。ちなみにおばあちゃんは、女性ですから、母親に近い役目を持っています。ですから、おじいちゃんが育児面で“疎外感”を感じるのも仕方が無いわけです。おじいちゃんが悪いのではありません。
   ただ、尾木ママの言うように、育児に参加すると“想像力”や“共感力”が増すのかどうかは定かではありませんが、赤ちゃんの世話をする事によって、赤ちゃんがどんなことで泣いているのか?ということが経験を重ねるごとに分かってくるのかもしれません。
    おそらく尾木ママは、男性にも育児に関わってほしいという思いからブログの記事を投稿したのだと思います。ただ、「お父さんも抱っこを」とありますが、0歳から1歳半の「臨界期」と呼ばれる、愛着の形成に最も大切な時期には、母親がすぐ側にいて世話をする必要があるそうです(「愛着の選択性」という特質から、母親以外の人ではダメだそうですですから、その期間に限っては、お父さんには、“お母さんがいつも赤ちゃんの側に入れるようにするための手伝い(炊事や洗濯など)”をしていただくのがいいと思います。