以前、「愛着不全のタイプとその要因」(http://s.ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12170006776.html)という記事を投稿させていただきました。
   今回は、最も多くの家庭が陥りやすい愛着不全についてお話しします。

   まずは、前回のおさらいから。

   精神科医の岡田氏によると、愛着(親子の愛の絆)が形成されない、いわゆる「愛着不全」には、全部で三つのパターンがあります。それは、
① 人との交流を避けるタイプ(回避型)
   (原因)親があまり構ってやらなかったため
② 人に過剰に接しようとするタイプ(不安型) 
   (原因)親が褒める時と褒めない時との差が大きかったため
③  ①と②が入り混じった一貫性のない行動を見せるタイプ(混乱型)
   (原因)親の虐待にあったため

   さて、この中で一番陥りやすいタイプはどれでしょう?それは、②の「不安型」だと思われます。
   それは、今の世の中にはこの子は〇〇のように育てなければだめ」という“熱心すぎる親”、“頑固な親”、“完璧主義の親”、“過保護の親”がとても多いからです。
   そういう家庭では、親が考えている基準をクリアしたときだけ褒めて、クリアしない時は放っておいたり厳しく叱ることが多いと思われます。そのような親に育てられた子どもは、親の機嫌や顔色を伺いながら、親から嫌われないようにいい子を演じたり、いつまた叱られるだろう…と不安な気持ちにかられたりしながら生活しています
   ただ、そういう子どもの気持ちは外見では分からないので、始めのうちは、親は特に問題意識を持たずにいるのです。
   しかし、そのうちに一生懸命いい子を演じることにつかれたり、いつまた叱られるだろうという不安な気持ちに悩まされ続けたりした時、そのストレスが最高潮に達し、感情を爆発させる時が来る場合もあります。

   そういう子どもにならない為に必要なことは、上記のような「◯◯ができたら褒める」という「条件付きの愛」ではなく、「どんな時でも愛している」という「無条件の愛」です。この「無条件の愛」については、本ブログの「大切な『無条件の愛』(どんな時でもあなたを愛してる) 〜この気持ちをどのように子どもに伝えるか〜」(http://s.ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12183955245.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=8e57e0d77be746968fd7308a6a625313)をご参照下さい。