食品工場では、虫の進入、混入対策で燻蒸剤(くんじょうざい)を使う場合があります。
だいたい今はどこの企業さんも環境衛生業者さんと契約して、そこからの紹介で使い始めるのではないでしょうか。
基本的にはドラッグストアとかで売ってるもの(バ○○ンとか)の業務用になります。
もちろん使用するにあたっては、原料を隔離したり使用後は器具機器類は洗浄してから作業をするだとか、事前にMSDSを取り寄せておく、使用記録を取っておく、なんかの決め事もあります。
どの企業さんも、製造する製品に影響を及ぼさない手立てをした上で使用していると思います。
本当は燻蒸剤なんて使用しない方がいいに決まってます。
でも、工場で働いている方々なら、たかが虫1匹を工場に侵入させないようにするのはかなり難しい事が容易にわかるはずです。(それぞれ努力しているとも思いますが・・・)
虫の進入の原因は工場建屋の問題が大多数だと思います。
(シャッターが一重、窓、壁にに隙間がある、どうしても外部との開放時間が長くなる、etc...)
挙げればキリが無いですが、改修するには莫大なお金がかかります。
(内部発生はまた別で、企業努力でなんとかなるでしょう)
特に地方の食品工場なんて、進入口にトラップ仕掛けてそこでキャッチすればいいという意図が見られる工場が多いです。
で、仕上げにというか、定期的な管理として比較的手軽でさっと使える燻蒸剤が重宝されるという構図です。
ただし燻蒸剤ってのは一時的な効果(使用した時にほぼ全滅させられるのみ)しかありません。
なので定期的に使用します。
ここで私の経験ですが、とある所が監査にやってきました。
一通り監査を済ませ(防虫についての聞き取りもありました)、最後に相手さんの要望を聞きましたが、
燻蒸剤を使わないでください。
と言われました。
この監査のちょっと前に、インスタントラーメンから異臭がした(殺虫成分が検出された)なんて事故が起きていたので、非常にナーバスになっていたのではないかと思いますが、正直頭ごなしにこう言われると、
う~ん・・・。
と考えてしまいます。
じゃあ使わないけど、虫の混入のリスク上がるよ??というのがこっちの心理になってしまいます。(もちろん、思っても絶対に混入は防ぎますが)
こういう場合相手さんも、かくかくしかじかで廃止の方向で検討して頂きたいと言ってもらえば納得するんですがね。(最終的には使用回数減らしていって、使用は控えました)
使用するのがいいのか、使用しないのがいいのか。
結局、この場合は虫の混入を防ぐ事が目的になりますが、食の安全を守るのも結構紙一重なんですよね。
以上。