更新が遅れてすみません。昨年の12月25日上記のイヴェントの第二部に参りました。会場はグレースパリ銀座店でした。

実は第一部にも行きたかったのです。しかし、午前中はAKB48武藤十夢のオンラインお話し会の予定がありました。ただし、結果としては、不運なことに岩立沙穂のコロナウイルス感染によって十夢さんほか接触者は25日のみ自宅待機せざるをえなくなりました。したがって、オンラインお話し会は中止、延期されました。

さて、まず、開演前に整列して整理番号順に呼ばれて入場したのですが、そのさい、残念に感じることがありました。それは、一桁の整理番号に欠番、つまり呼ばれても現れない人が多かったのですが、後ろの整理番号の数人がわざわざそのたびに喜んで「よっしゃー」とつぶやいていたことです。人の不幸がその背後に存在しているかもしれないにもかかわらず、いいおっさんがしてよい言動ではないでしょう。私はただせっかくいい番号が当たったのに来られないなんて気の毒だなあと思うだけでした。

開演後、メンバー登場。まず、「アスタライト共通クイズ」。フリップにたとえば「女子流グッズを身に着けている人」などの条件に当てはまる人に起立してもらい、メンバーがその条件を言い当てるという観客参加型のクイズ大会でした。

次は「伝言ダンスバトル」。じゃんけんで順番を決めて、前の人のダンスをコピーしながら、自分が新たにダンスを加えていく、その繰り返しのなかで、まちがえたら、脱落していきます。たしか新井ひとみ、山邊未夢、中江友梨の順番に脱落し、庄司芽生が残りました。やはりダンスに関しては庄司さんが抜きん出ていました。

クイズとバトル双方の結果を総合すると、優勝者は庄司芽生でした。4位は新井ひとみ、そして山邊未夢と中江友梨とが同点で並びました。上位二名だけがホテルのディナーのペアチケットという特典を受けられます。じゃんけんで決着をつけて、中江友梨が勝利しました。

それから、クリスマス・プレゼント・ビンゴ大会。当選者は五名。メンバーが選んだプレゼントがもらえました。

私はスタートダッシュに失敗して、最後、以下のように「４」が来ることにすべてを賭けていましたが、しかし、あえなくリーチどまりに終わりました。

しかし、最後に私が常に不愉快に思っている遊びをメンバーがまたやるんですよね。それは「残念賞ごっこ」です。抽選が終わったあと、わざわざもう一回引いて、今回はニックネームがわからないので、リーチがかかったあと起立している観客に「残念でした」と言うのです。ネットでの抽選会などいつもはニックネームや番号を読み上げて「残念でした」とやるのです。

なぜわざわざ敗者をさらす、敗者をいじるのでしょうか。TV番組の影響で日常生活の万事がお笑い番組化、ヴァラエティ番組化した世の中であることは認めます。そして、この悪趣味ないたずら、いじりには、（ええ歳をした）おっさんファンという共犯が多数存在します。メンバーがやってしまったあと、通ぶって「いつものやって」とせがむファンの雰囲気を感じ取ってメンバーはあたかもお得意様向けの裏メニューであるかのようにやめられなくなっているのです。

この記事の最初に、自分が欠席者の代わりに早く入れるようになるからといって他人の欠席を喜ぶヲタの話をしました。法律に触れさえしなければいい、ルールを守って、勝てばそれでいいんだという新自由主義の世界を生きる人々は譲り合い、助け合い、思いやりがなく、どこか残酷ですよね。

しかし、そういう感覚は、先日TBSの番組が松本伊代を落とし穴で大けがをさせたいたずらと同じで、コンプライアンスという感覚からはもう時代遅れの90年代的感覚です。こういうところで悪ふざけはしないようにしないと、売れたあとには、叩かれるでしょうね。

なぜ直接注意しないのですか、と読者諸氏はおっしゃるかもしれません。しかし、こういう輩は"笑い"という観念をもち出せば、何でもまかり通ると思い、悪趣味な笑いであるという指摘を"そっちが冗談が通じない人間である"とみなして無敵の（無）論理で

指摘、助言に聞く耳をもたないのが実情でしょう。要するに、言っても無駄か、あるいは恨まれるだけなんですよね。

さて、そのあとは、ミニライヴ。

１．「メリクリ」（BoAのカヴァー）

２．「White Snow」

３．「純白の約束」

４．「ジンジンジングルベル」（森高千里のカヴァー）

余談ですが、「ジンジンジングルベル」は露骨なタイアップ曲、すなわちアルコールのジンのCMソングが基です。リアルタイムで知る人間として、苦笑しました。サントリー。森高千里は90年代を生きた歌手です。ですから、出世作である南沙織のカヴァー「17才」などを除くと、ブレイク後にリリースしたシングルのほとんどはタイアップつきです。「私がオバさんになっても」は既婚女性が主人公のドラマ。「渡良瀬橋」は旅番組『いい旅・夢気分』。「私の夏」は全日空沖縄。「気分爽快」はアサヒ生ビール。この時代は強いタイアップをつければつけるほど曲はヒットしやすかったのです。

しかし、タイアップは、多くの場合、その楽曲の〈魂〉をタイアップ先、クライアントに売り飛ばしがちです。（実は私は高校時代に中間試験期間中であるにもかかわらず、まだまだ売れるには程遠く、客席はガラガラに空いていた森高さんのファーストコンサートに行ったことがあり、当時から、大物になるかもしれないという予感はありましたが、他方、現在は美魔女というだけで過大評価されているとも思います。そのあたりについては機会があれば、書かせてください。）

それに比べると、女子流はタイアップがないぶん、自由に創作を続けてきてよかった、と言うのは、完全には正しくありません。「キラリ☆」は予備校のCMとのタイアップ。「きっと、忘れない、、、」は映画とのタイアップ。「頑張っていつだって信じてる」は野球とのタイアップ。いまだに人気のある初期の曲はけっこうタイアップまみれです。タイアップありきで仕事をしていたかどうかまではわかりませんが、タイアップには引きずられています。最初から本気だったのでしょう。

ですから、エイベックスらしく、90年代を引きずって、まずどういうタイアップを取ってくるかを考えながら音楽制作をしていたが、しかし、もうそんなことに意味はないと悟って、特典会商法に乗って制作費を賄いながら、やけのやんぱちでノータイアップで制作をしてくようになった、と言うほうがむしろ正しいのです。

最後にメンバーによるお見送りがありました。AKB48劇場やかつての女子流の渋谷プレジャープレジャー公演でのお見送りと比べると、非常に簡素なものでした。

東京女子流 Astalight* Christmas Party 2022

東京女子流　Astalight* Christmas Party 2022