先日、梅雨の晴れ間を利用して、秩父札所巡りに行ってきました。
今回は逆打ちの【その3】ということで、札所32番の法性寺へ。
【その2】のゴール、日本武神社から出発し、
巡礼道を歩くこと約40分で到着。
これが札所32番法性寺の山門です。珍しい二階建て。
2年半前に来たときと、ちょっと様子が違うような……。
後で調べたら、去年修理されたようですね。
まず観音堂に参拝。こちらの観音堂は懸造りです。
観音堂の真後ろの岩窟にも仏像などが置かれています。
岩壁に蜂の巣状の穴がありますが、これはタフォニといって、
岩石中の塩類が表面に染み出し、結晶化し、風化したもの。
このタフォニと、奥の院のある巨大な砂岩「お船岩」はジオサイトで、
その名称は「札所32番法性寺のお船岩とタフォニ」。
では、奥の院へ向かいましょう、と岩の間をくぐり、
お船岩の頂上にある奥の院を目指してはみたものの、
最初の鎖場をのぼって龍虎岩まで来たところで、断念しました。
これが鎖場とその上の龍虎岩。祀られているのは金毘羅様。
龍虎岩は、奥の院まで半分のところにあります。
残り半分をのぼる体力を考えると、断念せざるを得ません。
この日はその後で峠越えがあるので、ここで体力を
消耗するわけにはいかないからです。
だけど、とても不思議です。2年半前に来たときには峠越えの後でも
すいすいのぼれた鎖場が、なぜ今はこんなにしんどいの?
2年半前よりも体力が低下して体重が増加したからかな(泣)。
さて、気を取り直して、本堂へ向かい、参拝して、
納経して、重ね印をいただいて、札所巡りは終了。
次は峠越えです。
ここが法性寺側の大日峠への入り口。
最初は沢(涸れている?)に沿って歩き、
やがて沢を離れ、ほどなくして大日峠に到着。
無事に到着できたことを大日如来様に感謝して、
小判沢方面へ向かいます。
小判沢方面へは、何度も渡渉を繰り返しながらの
下山となります。こちらの沢は涸れていません。
増水すると通れないので、頻繁に天気予報を確認し、
少しでも増水の可能性のある日を避けていたら、
【その2】と【その3】の間が1か月以上あいてしまった……。
こちらが小判沢側の大日峠への入り口。
今は夏だからか明るいですが、2年半前に初めて見たときは、
とても薄暗くて、異界への入り口のように思えたものです。
あとは小鹿野の町を歩いて、栗尾というバス停まで行って、
そこをゴールにする予定だったのですが、
バス通りを歩いていたら、十輪寺を過ぎたあたりで
前方からやってくるバスを目撃し、思わずふらふらっと
最寄りのバス停からバスに乗ってしまいました。
というわけで、【その3】のゴールは十輪寺になりました。
この日の歩数は21239歩、歩行距離は13.9km。
体力低下と体重増加(涙)を実感した札所巡りでした。