(4)定量計画(販売・利益・資金)
今日は事業計画における4つ目のパート、定量計画について考えてみましょう。定量というのは、「数字で表現できるもの」ということです。具体的には、「1億円の売上」を上げて、「1千万円の利益」を出しているなど、「数値化」できるものです。
定量的な数値は、分解することもできます。
代表的な例でいうと、「売上=客数x客単価」というものですね。
例えば、3,000万円の売上というと、起業したての会社には大きめな数字かもしれませんが、1年間に「単価3万円の家電製品を1,000人に販売」したら年商3,000万円を実現できます。そして、1,000人を年間の稼働日260日で分解すると、約4人/日です。「3,000万円・1,000人」となると大きな数字にビビってしまいますが、3万円の商品を、1日あたり4人に販売すると考えたら、少し気が楽になりませんか?
数字は時として、無機質なものになりがちですが、実際の事業は1つ1つのアクションが積みあがることで、大きな数字が出来あがります。逆に言うと、計画を立てるときにも、「実感を持てる」、「腹落ちした」数字に分解することが大事です。
売上についてお伝えしましたが、その事業を行うことでどれだけの利益が残るのか?も大事ですよね。売上・利益、損益分岐点の考え方については、既にプロ税理士のおくちゃんに書いて頂いているので、ここでは詳細は書きませんが、利益=売上―費用であり、これをリスト化することで、どれだけの売上、利益が残る事業なのか?ということが分かります。
又、「資金繰り」も大事です。例えば、商品を仕入れて販売する物販事業の場合は、1月に商品を前払いで仕入れ、実際に売れたのは4月。でも回収/入金は1か月後なので、入金は5月。つまり、先にお金を払う「仕入れ」から実際にお金が入る「入金」まで5か月かかるということもあります。ここはまた別の機会に詳しくお伝えしますね。