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ペンションや温泉、スキー場などが並ぶ高原のリゾート地、栃木県那須町。ここに、移住後も働ける仕組みの「サービス付き高齢者向け住宅」がある。平均年齢が70代の入居者たちの大半は定年退職後、都心から移住した人たちだ。自然の中で自分のペースで働く暮らしを取材した。(清水麻子)
◆張り合い感じる
約1万平方メートルの雑木林の中に、中庭を囲むように低層の木造住宅が並ぶ。5棟で計70戸あり、八溝杉の無垢(むく)材を使用した部屋からは広い空が見渡せる。
「コミュニティネット」(東京都中央区)が平成22年から運営する、サービス付き高齢者向け住宅「ゆいま~る那須」。通常、高齢者住宅では、入居者はサービスを「してもらう立場」。しかし、ここには、自ら仕事をつくり出し、さまざまな人とつながりながら働くことを生きがいにしている人がいる。
入居者の斉藤喜久夫さん(71)=仮名=は、周辺の病院やスーパーなどを回る巡回送迎車「ゆいま~る号」の運転手だ。午前9時から、1時間の昼の休憩を挟んで午後4時まで、週5日働く。労働時間6時間で、給与は月約10万円。
東京都内で会社員をしていた斉藤さんは独身。将来が心配で、定年後に移り住んだ。「安心だけでなく、仕事があるので毎日張り合いを感じる。働けるうちは働きたい」
昨年入居した美容師の高木まき子さん(77)も自分のペースで仕事を続けている。長年、横浜市で美容院を経営していたが、現役で店を続けるのは体力的に無理になり、入居を決めた。「近隣の友達の髪を切る程度なら体力的にできる。喜んでもらい、自分も元気になれることがうれしい」と高木さん。
◆まだまだ元気
他にもアイデア次第で仕事を見つけることができる。例えば、敷地内では数々の文化教室が開かれているが、料理や英語など得意なことがあれば、入居者たちに教えることができる。趣味で何かを作り、食堂内のショップで売ってもいい。
ここには、敷地内で通用するハウス通貨「ま~る」がある。働いた分として利用者からハウス通貨を受け取れば、ゴミ出しなどの生活サポートサービスを利用することや、昼食や夕食券などとして利用することも可能だ。
現在、新たなプロジェクトとして進んでいるのが、入居者らが出資するワーカーズ・コレクティブによる弁当配食サービス。入居者や地域の1人暮らしの高齢者たちに、弁当をつくり、届けるというビジネスモデルへの挑戦だ。
「働く仕組みが、定年後のお金の不安解消につながっている。働くことを通じて入居者や地域間で交流が生まれ、生きがいや人とつながる安心感にもなっている」とハウス長の篠崎美砂子さん。
日本生涯現役推進協議会(東京都中央区)の伊東紘二理事(67)は「65歳以上の人の大半は元気。こうした働ける仕組みがある高齢者住宅はまだあまりない。今後も増えることに期待したい」と話している。
【メモ】ゆいま~る那須
間取りは1R~2LDK。入居費用(家賃)は、1137万(33.12平方メートル)~2451万円(66.25平方メートル)。15年償却で、入居から16年以降は追加家賃はかからない。月々の費用は共益費8000円、サポート費は1人入居の場合3万円、2人の場合4万9000円。食事は自炊可能だが、昼食525円(1食)、夕食735円(同)で食堂を利用できる。介護が必要になった場合は、敷地内のデイサービスや近くの介護事業所から必要な介護サービスを選べる。空室状況などの問い合わせはフリーダイアル0120・817・287。
(この記事は社会(産経新聞)から引用させて頂きました)
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ペンションや温泉、スキー場などが並ぶ高原のリゾート地、栃木県那須町。ここに、移住後も働ける仕組みの「サービス付き高齢者向け住宅」がある。平均年齢が70代の入居者たちの大半は定年退職後、都心から移住した人たちだ。自然の中で自分のペースで働く暮らしを取材した。(清水麻子)
◆張り合い感じる
約1万平方メートルの雑木林の中に、中庭を囲むように低層の木造住宅が並ぶ。5棟で計70戸あり、八溝杉の無垢(むく)材を使用した部屋からは広い空が見渡せる。
「コミュニティネット」(東京都中央区)が平成22年から運営する、サービス付き高齢者向け住宅「ゆいま~る那須」。通常、高齢者住宅では、入居者はサービスを「してもらう立場」。しかし、ここには、自ら仕事をつくり出し、さまざまな人とつながりながら働くことを生きがいにしている人がいる。
入居者の斉藤喜久夫さん(71)=仮名=は、周辺の病院やスーパーなどを回る巡回送迎車「ゆいま~る号」の運転手だ。午前9時から、1時間の昼の休憩を挟んで午後4時まで、週5日働く。労働時間6時間で、給与は月約10万円。
東京都内で会社員をしていた斉藤さんは独身。将来が心配で、定年後に移り住んだ。「安心だけでなく、仕事があるので毎日張り合いを感じる。働けるうちは働きたい」
昨年入居した美容師の高木まき子さん(77)も自分のペースで仕事を続けている。長年、横浜市で美容院を経営していたが、現役で店を続けるのは体力的に無理になり、入居を決めた。「近隣の友達の髪を切る程度なら体力的にできる。喜んでもらい、自分も元気になれることがうれしい」と高木さん。
◆まだまだ元気
他にもアイデア次第で仕事を見つけることができる。例えば、敷地内では数々の文化教室が開かれているが、料理や英語など得意なことがあれば、入居者たちに教えることができる。趣味で何かを作り、食堂内のショップで売ってもいい。
ここには、敷地内で通用するハウス通貨「ま~る」がある。働いた分として利用者からハウス通貨を受け取れば、ゴミ出しなどの生活サポートサービスを利用することや、昼食や夕食券などとして利用することも可能だ。
現在、新たなプロジェクトとして進んでいるのが、入居者らが出資するワーカーズ・コレクティブによる弁当配食サービス。入居者や地域の1人暮らしの高齢者たちに、弁当をつくり、届けるというビジネスモデルへの挑戦だ。
「働く仕組みが、定年後のお金の不安解消につながっている。働くことを通じて入居者や地域間で交流が生まれ、生きがいや人とつながる安心感にもなっている」とハウス長の篠崎美砂子さん。
日本生涯現役推進協議会(東京都中央区)の伊東紘二理事(67)は「65歳以上の人の大半は元気。こうした働ける仕組みがある高齢者住宅はまだあまりない。今後も増えることに期待したい」と話している。
【メモ】ゆいま~る那須
間取りは1R~2LDK。入居費用(家賃)は、1137万(33.12平方メートル)~2451万円(66.25平方メートル)。15年償却で、入居から16年以降は追加家賃はかからない。月々の費用は共益費8000円、サポート費は1人入居の場合3万円、2人の場合4万9000円。食事は自炊可能だが、昼食525円(1食)、夕食735円(同)で食堂を利用できる。介護が必要になった場合は、敷地内のデイサービスや近くの介護事業所から必要な介護サービスを選べる。空室状況などの問い合わせはフリーダイアル0120・817・287。
(この記事は社会(産経新聞)から引用させて頂きました)
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