アバンが、初期のハドラーと戦い、

もはや、いまの自分らのレベルでは勝てないと判断した。


それでも、アバンは、この場でハドラーだけは倒すと宣言。


そのとき、ポップが、

なんで勝てない相手に、

そんなムチャするんですか、と問いかける。


それに対するアバンの答え。



アバン

「勝てない相手だからこそ…

 命をかける必要があるのです


 それにねポップ…

 

 やっぱり修業で得た力というのは

 他人(ひと)のために使うものだと私は思います


 たぶん私の力は この日のために…


 …あなたたちを守るために

 神様からさずかったのでしょう……」





  (・∀・)深イイ♪






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マニアック談(ネタばれ御免)


アバンは、先ほどの場面で、

神様からさずかった力だと言っている。


しかし、アバンの力は、

まぎれもなく、自身の修業によって得られた力である。


なぜなら、後の巻で明らかとなるが、

神(様)から人間に対し与えられる恩恵は、

竜(ドラゴン)の騎士の力、オリハルコン、神の涙など、

極めてわずかなモノに限定されるからである。


15年前のハドラーを倒すのは、

その時代の竜の騎士たるバランの役目だったが、

結局、アバンがその役目を果たしている。


すなわち、「15年前のハドラーを倒すのは、バラン」

という神の予定が、アバンによって崩されたのである。

(ちなみに、バランは、魔界で、

 より強大な冥竜王ヴェルザーと戦っていた。)


神の予定を崩したアバンの力が、

神(様)の力とは、考えにくい。


したがって、アバンの力は、

自身の修業によって得られたものなのである。



もっとも、アバンは、学問にも富んでいたから、

竜の騎士など、上記の事情を知っていたかもしれない。


それなのに、あの場面で、

神様からさずかった、と粋な言い方をするのが、イイ!