みなさんは、間欠泉を見たことはありますか?
一定周期でお湯が噴出する温泉のことです。
お湯が勢いよく噴出するときと、
全くお湯が出ない静かなときが
一定周期でやってきます。
サイレントの時間と、
ダイナミックに噴出する時間。
このさまがまるで感情を体現しているように感じるのです。
みなさんも経験がありませんか。
誰かに言われた少し癇に触る言葉、
そのときは気にしなかったけど、思い出すと腹が立つ言葉、
思い出すだけで頭にくる言葉。
普段は気に留めることはなくても、
ふとした時に思い出して、怒りを感じたり、イライラすることがありませんか?
私は会社勤めをしていた時、よくありました。
今はだいぶ減りましたが、
それでも時おり間欠泉のように噴出することがあります。
従順なようでいて、内面には激しいものを秘めている。
そんな自分を飼い慣らすには、
心の中に間欠泉を作る必要がありました。
仕事中は、できるだけ怒りを噴出することがないように静かに過ごす。
でも、やっぱり来てしまうんですね。
一定周期で感情が噴出するときが。
そういうときに温泉のように噴出した感情をどのように表現するか。
そのまま表現すると、相手は火傷をします。
人肌にまで温めて、心地よい温泉のような状態にして、表現する必要がありました。
その過程で、感情処理や表現の仕方がいかに大切であるかを知りました。
また、感情そのものは悪いものではなく、
その感情をどう処理するか、活かしていくかの方がよほど重要でした。
普段は多くの人から評価されている人でも、
たった一回だけ感情を爆発させたことで、
一気に信用を失った人を見たことがありませんか?
感情をなかったものにし続けると、
本人すら忘れた頃に噴出します。
それはまるで間欠泉のように。
ですから、どんなに小さな感情であっても、
しっかり感じて、向き合うことが大切です。